都会に住んでいる頃は、だいたい26時ころに就寝していたけれど、
今は23時頃には就寝している。
ただ、最近は眠る前に勉強していることもあって、
その時間が少しうしろにずれている。
ほぼ毎晩、私と一緒に眠るレプン姐さんは、そんなことを気にしてか、
深夜寝室から抜けて、居間にいる私のそばで眠ることが増えた。
ブランケットを掛けてあげ、ぬくもりに満足してか、スヤスヤ眠る姐さん。
私たちは、お互いに深い信頼で結ばれているはずだ。

3年前に大きな病気になって、
はじめて自分が死ぬことを意識した。
そのときいくつか、やりたいことを病室でメモしたのだが、
はじめのメモが「姐さんと風呂に入る」だった(笑)
後年、このメモの話をしたときに、
「そんなのいつでもできるじゃないですか?」と笑われた。
けれども、本当にその時パッと思いついたのは、風呂のことだった。
死を覚悟したニンゲンの考えることではない。
そんな能天気な私と姐さんだから、今でも元気で過ごせているのだろう。
だから私は、
この姐さんの存在が、私自身が認識している以上に大きいのだと思っている。
私の持つ、小さな価値観のモノサシでは測りきれないのだ。
それが私のそばで、ただ眠ってる。
丁度一単元が終わって、テキストを閉じ、そろそろ眠ろうと、
ブランケットを剥いで、姐さんを抱き上げる。
姐さんは寝ぼけ眼で大きな欠伸をしながら、身体の奥でころころいう。
無限にも思える、様々な偶然の連鎖で、いまこの時を過ごしてる。
これが、私のジンセイの、ほぼすべて。



















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