里親希望のハードル②

2019年4月8日(月) 435 / 10

保護猫さんの里親になりたかったけれど、独身だから、一人暮らしだから、男性だから、持ち家ではないから(ペット可でも賃貸は不可)などなど色んな事情があって保護主さんから申し出を断られた経験がある方は、私以外にもたくさんいらっしゃると思います。

猫を幸せにしてあげたいという保護主さんの気持ちはよく解るし、プライベートな時間や金銭を投げ打って猫達の命を守ろうと奔走していらっしゃる姿勢には本当に頭が下がりますが、自分ではどうしようもない事情で門前払いにされてしまうと悲しくなるし、やっぱり少なからず「こんなに好きで幸せにしてあげたいと思っているのに、自分にはその資格もないのかな」って凹んだりもしますよね。

家庭環境に問題があって、肉親と疎遠な人もいる。
ライフスタイルとして、結婚や出産を望まない人もいる。
そういう選択をされた方達が伴侶として動物と暮らしたい、猫を迎えて家族になりたいと考えるのが悪いとは私には思えません。

生まれる家は選べないし、持って生まれた性別だって自分ではどうしようもない。
猫と暮らすことを目標に仕事を頑張って来たのに、就労していたら駄目だと言われてしまったらどうやって自分と猫を養えばいいのか。
自分の努力でどうにもならない部分を理由に「あなたは失格です」と言われてしまうのは本当に辛いから、また応募して断られるくらいなら……と生体販売に目が向いてしまう気持ちも、責められるのは酷だと個人的には思います。

とは言え猫も生き物。
体調を崩したり不慮の事故で怪我をしたりする可能性はゼロではないし、それは飼い主にも同じこと。

そんな緊急事態が起こった時誰が猫の世話をしてくれるのか、というのは避けて通れない問題だという事も解ります。

だからせめて、「条件に合わないから例外なく絶対駄目！」ではなくて「こんな場合はどうしますか？」と保護主様側からもヒアリングして頂いたり、あるいは里親希望者側も事前に考えられる対策を講じてそれをお伝え出来たらよりいいのかなって。

例えばですけど、一人暮らしだけれどいざという時は近くに信頼できる動物病院を見つけてあります！とか、友人に世話を頼めます！とか。

お互いが「猫」だけではなく「猫と相手(人間)」の事を考えて歩み寄れたら、繋がるご縁ももっと多くなるのかなぁと思ったり。

言葉が話せない動物の相手ではないんだから、こんなの常識、言わなくたって通じるはず！と甘えずに言葉で認識を擦り合わせて行くのは大切ですものね。

実は先日、十数年ぶりに保護猫さんの里親に立候補してみました。
……残念ながら先住猫のことがありご縁は繋がりませんでしたが。

それでも対応して下さった募集主様が本当に丁寧にあれこれとヒアリングして下さったので、なるほどこうやって双方擦り合わせをすればいいんだと目から鱗が落ちた思いでいます。

少なくともまだ若かった頃に体験したような威圧的な感じや品定めされている印象は全くなく、こういう保護主様もいらっしゃるんだなあと目の前が開けた思いです。

探せば良いご縁はあるのかな、と少し前向きに新しい家族とのご縁探しを続けて行こうと思います。

その時は、私も恥ずかしがらずに自分の努力や考えをお伝えして「だから安心してくださいね」と笑顔でいられたらと思うのです。

……ハードル、跳び越えたい！
めっちゃ跳びたい！！

いっそ、まだ下僕をお持ちでないフリーのお猫様から会いに来てくださらないものかと思うけれど、お猫様だから仕方ないね😂

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