里親希望のハードル①

2019年4月8日(月) 416 / 4

保護猫さんの里親になりたい！

と最初に思ったのは、社会人になって数年が経った20代の頃でした。

昔から動物が大好きでいつか猫と暮らしたいと夢見ていたからペット可賃貸に住み猫貯金をして、ようやく当面の養育費通院費も貯まった頃に里親募集サイトをいくつも見て応募したのですが……保護団体さんを4、5件当たって結果は全滅。
当時私が20代の未婚単身者だった事、賃貸に一人住まいである事(ペット可ですとお伝えしましたが)をネックにお断りばかり。
猫をいじめるような相手とは交際するつもりも結婚するつもりもないし、ぬいぐるみ感覚で欲しいわけでもありませんと自分なりに精一杯お伝えしたつもりでしたが、やはり保護主さんから見るといい条件ではなかったようです。

ちょうど仔猫が若い男性に虐待され殺されたニュースがあった頃だったので、保護主さん達が単身者を警戒するのも仕方ない事だと解っていてもやはり悲しくて、いっそ捨て猫を自分で拾えないものだろうかと考えたりしましたがご縁もなく……。
(いや、捨てられる子はいない方がいいんだけど)

さすがに立て続けのお断りで心折れてしまい、当時流行っていたSNSで「ずっと猫と暮らすのが夢だったのに、私は里親になれないんだ(´;ω;`)」と落ち込んでいた時にたまたま仲良くなったのが琥太郎と瑠璃をお迎えしたブリーダーさんでした。
良かったらうちの猫と遊ぶ？とおうちに招いて下さって、すっかり意気投合。
以来10年以上交流のある、大切な友人です。

猫はまず家族であり伴侶だからという考え方で、本当に猫達を大事に育てていたので猫の出産は数年に一度。
私が遊びに行きはじめた時には仔猫はいませんでした。
でもそのお宅の大人猫達はとにかく性格が良くて、みんなお客様大好き。初対面3分で膝に乗ってゴロゴロ言ってくれる。
こんな子達と暮らしたいと心底思って、一年後に生まれた仔猫を譲って頂いたのが愛猫琥太郎です。
私からお願いするまで、ただの一度も「うちの猫を飼って」と言われた事はありません。

私が一人暮らしだったため、琥太郎は一人でお留守番できる4か月齢までブリーダーさんの元で先輩猫と一緒に育てて頂いたので社会化もばっちり。
猫見知りも人見知りもない、シャー！すら聞いたことのない優しくて賢い子でした。

だからこそ、保護主さん達が言われる「仔猫を引き取るなら猫の社会化のため二匹飼育して欲しい」という言葉の意味を理解できたんだと思います。

数年後に同じブリーダーさんの元で生まれた仔猫を遊び相手に迎え、兄妹二匹で大事に育てて来ました。

時は流れ、私の環境も大きく変わりました。
自分は生涯独身で猫と一緒に生きて行くんだと思っていたのになぜか結婚し、動物大好きなダンナに猫連れで嫁ぎ、ペット可分譲住宅に住んでいます。

琥太郎が虹の橋へ行ってしまい、遺された妹の瑠璃が急に人間依存が強くなってしまったのを見ると、やっぱり相棒がいないからだろうかと考えてしまって……可能ならもう一匹猫をお迎えしたいと考えました。

そして思ったんです。
今なら保護猫さんの里親になれるかも、って。

マンションの規約で猫は二匹までしか飼えないのと、もし猫が体調を崩したりした場合に私が責任を持って終生ケアできるキャパシティを考えたらやはりお迎えはあと一匹が限度。

だから、先住猫OKで、かつ一匹で譲渡して頂ける保護猫ちゃんが条件になります。
先住の瑠璃に伝染してしまうような病気がない猫である事も譲れない。

家族として一緒に生きていくのだから「条件を満たす猫なら何でもいい」という気持ちにはやはりなれなくて、ただ里親募集サイトを巡回するだけの日々が何ヶ月も続きました。

行き場のない子を引き取りたいですと里親に立候補しても門前払いの連続だった昔のことが強く記憶に残っていて、消極的になってしまった事も大きかったです。

それでも勇気を出してみれば状況は変わるもので、一歩前進した事がありました。

また日記に書きます。

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