ありがとうございました

2019年4月12日(金) 622 / 10

先日、私が譲渡した猫が亡くなりましたと、里親さんからご連絡をいただきました。

私がこの子を譲渡させていただいてから、もう５年近く経ちました。

私が里親さんにもらっていただいた子は、キジトラの４〜５歳ぐらいのオスでした。
飼育放棄され、行き先がなかった子でしたが、とても優しい里親さんにめぐり合い幸せに第2の猫生を送らせていただきました。

この子は、なかなか里親さんが見つかりにくい子だったので私が引き取ることも考えていました。
その理由は近親交配の可能性が高く、体が弱い子だったからです。

免疫力も弱く、すぐに体調を崩しやすく、健康な子より手がかかると思ったからです。

この子を受け入れてくださったお家は、私のご近所さんの奥さんのお友達で、猫を数匹飼ってみえるお家でした。

私はこの子の情報を全て話し、性格は大人しくとてもいい子だけれど、体が弱いので将来病気になりやすいと思いますと言いました。

里親さんは、この子が気に入ったので何があっても大丈夫ですと言ってくださり、この子は優しいご家族の元へ行きました。

時々、定期的にご連絡をいただき、彼の様子を知ることができました。

譲渡してから、やはり体調を崩しやすいことや、他の猫たちと仲良く暮らしていること・・・・いろいろご連絡をいただきました。

そして、だんだんと体調が良くない日が続いているとの連絡に変わっていきました。

１年半前にいただいたメールには、いつ亡くなってもおかしくないこと、少しの衝撃でも骨が折れたり、命の危険性がある状態であることなどが書いてありました。

病院への診察、体にいいサプリなどいろいろしていただき、床やベッドも振動を吸収する素材にしていただいたり、この子のために色々と手を尽くしてくださいました。

いつ亡くなってもおかしくないと言われたこの子は、病院の先生も驚く長い時間の１年半の時間を生きることができました。

最後の方は前足の先が壊死し取れてしまったり、トイレが間に合わずオムツをしていたりと、ご家族は大変だったと思います。

最後のメールの中には、まだ一緒にいたかったと書いてありました。

本当に感謝してもしきれないほどの愛情深い飼い主さんの元に行く事ができて、この子は幸せな猫生を全うできました。

ただただ、ありがとうございましたと言う言葉しかありません。

本当に幸せな５年間をありがとうございました。

116 ぺったん