の続き
まるのカルテが残っていたので、亡くなったことやその時の詳しい様子を書いてくれる先生。
動画を真剣に観ながら何度も頷き、
「これは心筋症の可能性が高いね」と言い、
「恐らく肥大型心筋症、人間で言う心臓発作だね。猫には多くて、遺伝性のものなんだよ」
と教えてくれた。
やっぱりそうだったんだ…。
私がずっとずっと気になっていたことを聞いてみた。
「まる は、倒れてから絶命するまでの間、苦しかったのでしょうか?」
先生は、
「動画を観る限り、一瞬で脳に血液が回らなくなって意識がなくなったから、痛みとか苦しみはなかった筈だよ。それらがあると、手足をバタバタさせて もがくからね」
と話してくれた。
胸のつかえが取れたというか、それだけでも良かった、と思ったら、涙が出てしまった。
「もしかしたら弟の小太郎も同じかもしれないから、一度検査してみるのも良いよ。
念のため激しい遊びは避けた方がいいね。」
とアドバイスをもらった。
動画は、まる が倒れてすぐにスマホで撮った。
様子を撮影しておけば、診察の参考になると思ったから。
なのに、撮影し始めて20秒ほどで亡くなってしまった。
誰も絶命の瞬間が撮りたかったわけじゃないのに、それが、生きていた まる の最期の動画になってしまった。
今までずっとその動画を観ることが出来ず、しまったままだった。
でも今日こうして原因がわかり、小太郎や他の猫にもありえる事だということも教えてもらえ、撮ったことを後悔していた動画は役に立った。

↑これは元気な時の まる です。
心筋症の他に、血栓塞栓症というものもあること、その場合は急に後脚が動かなくなったり、口呼吸したりする症状が出ることを丁寧に説明してくれた。
わざわざ資料をコピーしてくれ、それを見ながら説明してくれた。

生きている動物の診療だけで多忙な中、亡くなった猫のために沢山時間を割いてくれたことが、とてもありがたかった。
この先生で良かった…と心から思った。
[病院選びで余命が変わる]と、よく耳にする。
人間の病院の方が頼もしい先生に巡り会えていない気がするな。
「そっか、、まる、そうだったんだね。」
と独り言を言いながら帰路につく。
3にゃんを家に入れる。
臭い…。
タオルを水と次亜塩素酸水で浸し、1にゃんずつ拭く。
「今度は何するんじゃコラー!!」
とみんな怒。
特に怒りまくったのは案の定 寅さん。
誰のせいで拭いてると思ってんね!
寅さんに命名。
[モレ太郎]
なんか今日は3にゃんピリピリモード。
とばっちり受けないように、そっとしとこ。
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