不妊手術の時期についての覚書

2019年6月30日(日) 261 / 4

にゃんでもQ＆Aで不妊手術の時期についての質問を見ました。
早期不妊手術は猫に悪影響、虐待、金もうけ目当てというもの。
回答者をボランティアされている人に絞っていたので、私は回答しませんでした。
以下、うちの子たちを不妊手術するときに調べたことの覚書。

早期不妊手術について（一般的に8週令から16週令の子の不妊手術）

「あまり早く不妊手術をしてしまうと、尿道の発達に悪影響を及ぼす」
これ、我が家のかかりつけの獣医さんにも言われました。

これに対する早期不妊手術肯定派の獣医師の反論は…
①尿道の発達に悪影響を及ぼすという科学的なエビデンスはない。
②早期不妊手術と従来の不妊手術（6か月令くらい～）をした犬猫で、体の成長に差がないという論文がいくつもある。
③アメリカでは二十年くらい前から早期不妊手術を行っているが、特に問題は起こっていない。

以下、私が個人的に調べたこと
①確かに、尿道の発達に悪影響を及ぼすという科学的なエビデンス（論文）は見つけられなかった。調べ方が不十分の可能性はあり。
②早期不妊手術によって体の成長が損なわれないという論文は確かにあった。しかし、尿道の太さや泌尿器系の疾患の差については述べられていなかった。これも調べ方が不十分の可能性はあり。
③実際にアメリカで早期不妊手術を行われているのは本当。問題があるかどうかは分からなかった。

以上のことからの私の結論と感想
不妊手術の時期については獣医師によって見解が違う。これまでの経験から生後半年くらいからの不妊手術を薦める獣医師もいるだろう。一方で、早期不妊手術を否定する科学的なエビデンスはない＆アメリカでの実績があるため、保護猫に早期不妊手術を行う獣医師がいてもおかしくないし、これは虐待とは言えないと思う。

ちなみに我が家では、みんな生後半年以上の去勢でした。
私的にはスプレー行為が始まる前ならいつでも良かったので。
ただ、里親が約束を破って不妊手術をしない可能性や、その前に逃がしてしまって行方不明という場合（ネコジの日記でも見た）もあるし、保護主が不妊手術をあらかじめやっておきたいという気持ちもわかります。
おしまい。

22 ぺったん