結果、たった二日間のトライアルでした。

里親希望だった方が、ご家族で話し合ってゆずたんのお迎えをやめた理由は
・2匹めとしてゆずたんを迎えるのは経済的に無理
・早朝4時過ぎまでの追いかけっこの音で眠れなかった
とおっしゃっていました。
大興奮だったお届け時に比べて、随分落ち着いたミンちゃん。
「一番落ち込んでるのが・・」と、
お届けの日、ゆずたんを喜んでだっこしていたご子息。
私が、こんにちはー。おじゃまします。と入って行っても
立ってゆずたんを抱っこして離さず、
最後のキャリーの中のゆずたんとお別れのときまで、
口を一文字にむすっとして、ずっと一言も口をきかなかった。
(えーと、私がゆずたんを奪いに行ったワケじゃないんですけど?)
「上の娘(社会人)も『私の部屋でゆずたんを飼うから(返さないで)』って言うんですけど
『アンタ、仕事もあるのに世話できないでしょ』って言って」
・・・つまり、『家族で話し合って』とは言っていましたが、
ほぼ、お母さんが決めたんだと思います。
ミンちゃんの熱で病院に行って、
今後かかる費用の説明を聞いて、ゆずたんもお迎えするのは難しい。
そう思ったそうです。
オモチャも出戻り。

今回は、面会もお届けも私がしていて、
なおさんは、ご本人とのラインのやりとりと、
私からの報告でトライアルを判断しています。
ゆずたんの面会に来られて複数飼いをオススメしたときに、
私は当たり前と思ってる早朝運動会も、
「真夜中ずっとすごくうるさいこともありますよ。大丈夫ですか?」って
念押しして確認しておけばよかったのかな?
お届けの日、新築のおうちを見て
「母子家庭で経済状況は大丈夫ですか?」と、喉元まで言葉が出ましたが、
でも、そんなこと聞くのは失礼かな。と打ち消した。
でも、無理してミンちゃんとゆずたん二人を飼い続けて、
経済的に無理なときが来て、病院に連れて行くのを躊躇したり、
魔がさして、『最悪、遺棄する』なんてことになる前に
自分たちが生活していくには困難と判断した。
それは、間違っていないと思う。
猫の幸せは、安定した飼い主の生活のうえに初めて成り立つと思う。
面会もトライアルも、
『ずっとこのコと一緒に暮らしていけるか』
それを試す場でもあります。
『とにかく、いいから。いいから。』
と、なだれ式に猫と暮らし始めて後悔することのないための時間です。
『お迎えしない』と、言うことは、ひとつの正しい選択なこともある。
私だって、今のウチのみんにゃ以上に猫をお迎えはしない。と決めている。
今回ゆずたんは、ミンちゃんのおうちに『ご縁』がなかった。
きっと、運命のずっとのおうちが、別の場所にあるんだ。
『お迎えしない』と、二日間で早く答えを出してくれて、よかったのだ。

・・と、キレイにまとめたつもりですが、実はコレ、ゆずたんを引き取りに行く前に、
『猫と暮らすコト、なめんなよ!』とゆー、
私のドスグロゲン(静岡ローカルCMの限定用語です)を打ち消すために、
必死に考え出したものです。
本来、私は預かり保育ボラで、代理のお届けをした私が変な態度をしていたら、
そのせいで、保護活動をしている方みなさん全部が、悪い印象を持たれてしまっては申し訳ない。
『お迎えしない』ことは悪じゃない。(いいのかな?)
これで自分を納得させて、平常心でゆずたんを迎えに行けました。
「ミンちゃん、大切にしてくださいね」と、笑顔で(多分)言えた。
あ、「ゆずたんは、どうでしたか?」と聞きましたが、
かわいいし、優して性格良くて(多分ミンちゃんが元気過ぎる野生児っぽいから?)
とにかく、ゆずたんについては、『申し分ない』とのことでした。
お届け時は、そんなに鳴かなかったゆずたん。
ウチに戻るときは、気のせい?寂しげに鳴いているように聞こえました。
ミンちゃんと仲良くなって、でもお別れして、寂しいんだね。
けど、部屋についたら、2日間いなかったなんて、まるでなかったことのように
ふつーーーー。に馴染んでました。
ゆずたんも、みんにゃも。「あれ?」って感じすらなかった。
昼間、あんまりにまったり気味で、
熱があったミンちゃんと一緒にいたのを懸念していましたが、
センサー体温計(人間用、あくまで他猫比較での発熱の目安に使用)で
みんにゃと比べても、抱っこして熱さを確認しても、大丈夫そう。

夜には、どしゃ降りの雨音の中、大運動会を開催してました。
暑かっただけみたいです。(でもエアコン部屋には留まりたがらない)
何故かカメラ目線なスクちゃん・・
さー、ゆずたん。
ホントに、ホントの『ずっとのおうち』を見つけなくちゃね!

でも、大丈夫!
ゆずたんの行く末については、また。