還りたいなぁ…

2019年8月12日(月) 335 / 8

小学生の頃、学校の長期休暇は楽しみでしかなかった。

春休み、ゴールデンウィーク、夏休み、秋の連休、冬休み…

毎回、母の実家である祖母の家に、いとこ達も集まり、遊びたおした日々。
祖母は、家とは別に小さな商店をやっていて、家から歩いて２分程の距離の所に住んでいた。
お店は狭くて、でも色々な物があって、いとこ達とお菓子を貰いに行ったり、夏は遊んでる途中で店に寄り、好きなアイスを食べたり。

お店から襖を開けて上がると、板間の台所。
そこでは猫達がくつろいでいて、私達の顔を見ると逃げる(笑)
流しの横にコンクリートの、多分洗濯場？があって、横の壁には排水ホースを通す為か小さな四角い穴。
そこは猫達の猫ドア状態になっていて、外と中を行ったり来たり。
四畳位の和室もあって、祖母はそこで寝泊まりし、壁には小さな窓があって、そこを開けると店の中が見える。
時々店番をする時は、お客さんが来たらそこから返事をしたり。

山の側なので、冬は私の住む所より雪が積もり、雪が珍しい愛知在住のいとこ達と雪遊びも楽しかったが、やはり一番楽しかったのは夏だろう。

期間が長いのもあるが、７月の終わり頃に私達兄妹だけ連れて行ってもらうと、専業主婦の叔母といとこ達も合流。
祖母宅には叔父が住んでいたけれど、独身だし、母の弟妹である叔父と叔母は優しく、気を使わない相手だったのでとても楽で。

午前中の涼しいうちに皆で宿題。
それが終わると、お店の裏の道にある細い排水路で、カニやゲンゴロウを捕まえたり、道を下ってお寺まで行き、セミやカブトムシ、クワガタやアリジゴク、トンボにオケラをゲット。

汗だくになって帰ったら、シャワーを浴びてお昼ご飯を食べ、風の通る部屋で皆でごろ寝して、起きたらお店まで行ってアイスを食べつつ、また虫捕り。

時には叔母夫婦に、海まで連れて行ってもらって…
そんなに大きくない穴場的な海場で、川と合流してる所なので、川の方に行って小魚を見たり、海の方に行くと岩場なんだけど、サヨリや小さなフグがたくさん泳いでいたり。
ヤドカリを捕まえたり凄く楽しくて。

あの頃は、山の方の祖母宅は夜は寒いくらい涼しくて、でも隣は田んぼだしカエルがうるさかったり(笑)

今はもう、お盆の時にバーベキューに呼ばれて行くくらいで、泊まったりはしないし、祖母宅でも暑いのは変わらず、数年前にはさすがにエアコン導入してたもんね😅

たまに「おばあちゃんと一緒に寝る❗️」と、暗い夜道を家からお店まで、祖母と懐中電灯で照らしながら、祖母について歩く猫達と一緒に歩いて…

祖母もいて父や母もいて、無邪気に遊んでいたあの頃。
還りたいなぁ…😢

この時期になると、物凄く郷愁にかられるのは、近年が酷暑だからですかね(笑)
そして我が家が猫屋敷になってるのは、確実に祖母の血のせいだ…

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