本当はmonsieurっていうんだ。
前回の日記で、
ボクのことで泣かせてしまった皆様
ごめんなさい。
ただのクロシロのタキシードニャンコなのに。
ボクのこと知ってくれて
ボクのママにたくさんの優しい言葉かけてくれて
本当にありがとう。
ボクはね、
旅立ったはずなんだけど…
実はまだ
ママやみんなと一緒にいるんだ。
なのに なぜか
みんなには見えないらしくて。
ボクの遺したカラダをさすっては
ママはずっと目から水をダラダラこぼしてる。
…どうやらそれを『泣く』とか
目からこぼれてる水を『涙』とかいうらしいね。
小さいニンゲンたちはよく『泣いて』いたけど、
うるさいから そういうときは
あまり近寄らなかったし。
ママも普段はあんまり泣かないからさ、
ビックリしちゃったよ。
ま、たまにそんなこともあったけど。
そういうときはいつもボクがそばに行くと
ママはすぐに元気になってくれたのに。
今回は違ったよ…
そばにいるのに
ずっとずっとず～っと『泣いて』いるんだ。
あんまり泣くからさ。
ママの目は腫れぼったくなって
ガッツ石松って人の顔みたいになってたから
ちょっと笑っちゃった。
あ、ガッツ石松は言い過ぎかな。
戦い終えたボクサー、って感じ？
…え、同じなの？？
もういい加減泣くのはやめてよ、
ボクはママを泣かすために
生まれたんじゃないんだから！
ボク、これじゃ旅立てないよ
って一生懸命伝えたら。
ママは突然大雨ザーザーの中、
出掛けて行ったよ。
何しに行ったのかと思ったらね。
(ヘアドネーションしました)
髪の毛をバッサリ切ってきたよ。
ボクの手にひと束の長い髪の毛を握らせて。
「むぅちゃん、もし道に迷っても
必ずまた会えるように コレ持っていって。
その代わりに、明日むぅちゃんのシッポの骨を少しだけママにわけてくれる？」って。
ママの髪の毛をつないで、
シッポ２本になったら
ネコマタになれそう！って思ったのに…
違ったみたい。
小さいニンゲンたちは
ボクのカラダが今までと違う感触になって
特に少しだけ大きい方は
ずっと泣いてたよ。
まぁね、ボクが温めてあげたのは確か…
コッチのニンゲン？
あれ、アッチの小さいニンゲンもそうだったよな。
あぁまだまだ心配だなー。
この小さいニンゲンたちはママのこと困らせてばかりいて。
ボクが居なくなったら、
兄貴の ちゃあ と チビスケの てんてん 、
ちゃんとママのお世話できるのかなぁ？
あ。
小さいニンゲンたちが、
ボクのカラダの回りに
お花を飾ってくれた。
ボク…カスミソウって花をたべてしまった時
怒られたなぁー。
ボク…チョッピリ家出したとき、
怖くなって帰れなくなって。
ママ、探してくれたんだよな。
ボク…かまってほしくて、
ママの服とかリュックとか、
たくさんチィしてやったなぁ。
ボク……
「むぅちゃん、かわいいね」
あ。
その言葉好き。
「むぅちゃん、大好きだよ」
うん。
もっと言って。
もっともっと。
ずっとずっと。
ボクはこのタキシードの柄の毛皮と
サヨナラしなければならないらしい。
でも。
ボクのこと
ボクとの想い出は
ずっとみんなの心で生き続けるし。
たぶん、そばで見守り続けられるような気がするよ。
カラダが無くなれば
もっともっと自由になれるはずだから。
ママや小さなニンゲンのそばに
ずっと居てやれるようになるよね。
そう信じることにして。
一旦空に向かうとするよ。
ありがとう。
じゃあ、またね。
…すぐ戻るからね。
ただいま‼️
ボク、むぅだよ。
毛皮、脱いだら
とっても身軽になったよ。
なんか新しいお部屋は
狭いなぁ…
霊園のおじさん、
ママが「迷わずにママを見つけてね」と
切りたてのママの髪の毛の束入れたのを見て
お骨あげのとき、
ちゃんと走ってこられるようにって
ボクの手足の先っぽの骨を
わざわざわけてくれたよ。
シッポはママとの約束だったから
ちゃんとママが瓶に入れたんだけどさぁ～。
聞いてよ。
その瓶はさぁ…
ママが超絶イライラする！って時に飲んでた
『いのちのはは ほわいと』ってヤツが入ってた瓶なんだよー。
ラベルがキレイにはがれたーって
これなら言わなきゃわかんないじゃーん
なんて笑ってたけど。
どうなの、ソレって…
ま、いっか笑ってくれるなら。
あとさ。
寂しがって
シクシク言ってる小さなニンゲンにって
ぬいぐるみをポチったらしいんだけど。
色がさぁー。
ボクの色より薄くない？
模様あると思わない？
ママ、ろーがん ってやつなのかな。
それとも間違えて はっちゅー したのかな。
…よくあることだけどね。
泣きながら夜中にスマホ見て
ポチったから
いけないんだぞ！
それに
なんで ちゃあくん までいるの？
あ！ボクが寂しくないようにってことかなぁ。
違うかな、また小さなニンゲンたちが
取り合いのケンカしはじめるからかな。
…うーん。
やっぱりボクは心配だから
まだもう少し
この家族のそばにいようかな。
これからは
みんなのこと
ここから
見守ることにしようかな。
たまにでもいいよね。
だってボクは猫だからね。
自由で気まぐれなのさ。
だから
これからも、
おむすび家のみんなのこと
よろしくね(=^ェ^=)
きっとまた毎日、
いろんなことやらかすと思うから…
ぺったん したユーザ
ぺったん
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