移住の理由はいくつかあるけれど、
最も大きな理由は、アウトドアを楽しみたいという思いからだ。
都会にいても、それはできるけれども、
その距離感が全く違う。
今は思いつけば、
10分後に登山道の入り口にいることができるのだ。
ただし10年も経過すれば、そうした環境にも慣れるもの。
また、私は超絶的な個人主義者なので、
どこにいても、変わらないし、そこに応じた環境を楽しむことができるよう。
だから、田舎に対して強い期待や憧れもない。
色んな環境が許せば、品川の天王洲アイルあたりに住みたいとさえ思っている(笑)

それでも、バイクで走る徳島の土手は、すばらしくキレイ。
世界はこんなにも美しいんだなぁと、感心して見入ってしまう。
そしていつも、こんな風景をレプン姐さんたちに見せたいなと思う。
完全室内飼養の我が家の猫族。
タマに脱走させてしまうこともあるが…
彼らの世界は、やっぱり狭いのだ。
外にいる子たちは、様々なリスクと引き換えに、
こんな風景を眺める機会もあるだろう。
風のにおいを感じることもできるだろう。
ニンゲンは自由だ。
少なくとも、この日本にすむ我々は自由だ。
その気になれば、行きたい場所に行き、
食べたいものを食べることができる。
そんなニンゲンの身勝手で、姐さんたちには自由がない。
唯一、世界との接点は、私たちに委ねられている。

だから、そんな経験をしたあとは、
窓から姐さんと夕日を眺めたり、
ナミに「今日は満月だよ」と伝えたりしてる。
そのまるい瞳で、
その景色をどう思ってくれるかは分からない。
けれども、ホンの少しだけ開く瞳孔を、
「すごいなとおちゃん!」と読み替える私もまた、
重ねて身勝手なニンゲンである。



















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