桑の実は言わずと知れた 桑の木の実
ゆすらんめとは ご存知の方いらっしゃるかしら?
小梅くらいの甘い実んこ
旬が短い実んこ達なので、鳥達と早いもん勝ちで取り合っていた
終活間際になったからなのか 無性に食べたかった
死ぬまでに もう一度何か好きなものが食べられと言われたら
ゆすらんめと桑の実がお腹一杯に食べたいと言う
しかし もうどちらの実んこもなっている家がない
ここからオババの昔話
ゆすらんめは赤と白があった
赤いゆすらんめは沢山の実を付けるので競争率は少ないんだ
白いゆすらんめは、赤いものより甘くてあまり実を付けないので沢山食べると兄貴に怒られた
裏の川で冷やしてお塩ちょっと振って食べたんだ
甘くて美味しかった記憶しかない
オババの幼き頃はどの家もお蚕さんがいたので、家の前に桑の木があって
この時期には学校の帰り道に摘んで食べていた
当時は洗って食べるなんて事しなかったわね
後ね、たまに目の小さな蚕がいたのよ
動かなかったら白チョークそっくりだったのね
男の子が教師のチョーク入れに蚕を入れてそれをつまんだ先生が悲鳴をあげる なんて事をしていた 古き良き思い出よ
ここ数年は桑の実、ゆすらんめ食べたいと言い続けていた
もう 叶わぬ夢となるんだろう と思っとった
去年 大都会東京のお宅に子猫をお届けした時、そのお宅の庭に桑の木があった
沢山桑の実が採れるので ジャムにするんです と里親さんが仰っていた
その時に厚かましくも桑の実のジャムを瓶一杯に頂いて帰った
その時オババは、桑の実がなるなんて良いなぁ うらやましいなぁ 死ぬまでにも一度生の桑の実が食べたいなぁ と食い意地汚く言ったらしい
意地汚いから言った事さえオババは覚えていなかった
今日 クール宅急便でその里親さんからちびっ子便りと共に夢のおすそ分けが来た(^^)

若い桑の実 まだ青くて食べられないから熟すまで水に挿しておこう

黒くなったこちらは食べ頃
早速つまむ うまい うんまい!
幼き思い出が蘇ってくる
棒切れ振り回して野っ原や森を駆け巡っていたな
里親さんのおかげで、この世に思い残すものが一つ減った
後はゆすらんめだけだ
食べるまでしぶとく生きてやる
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