ここに残しておこうと思います。
まだ小さなちっち と ぴっぴは
昨日1/5の午前中
おむすび家三人で
管轄のクリーンセンターに連れていって。
「次に生まれるときは オウチのコに生まれてくるんだよ」と。
お別れをしてきました。
こむすびたちは、
むぅが亡くなった時と同じ ペット霊園に行くのだと思っていたようで。
行き先が『クリーンセンター』と聞いて、
それは地域のゴミを処理、焼却する場所だよと教えると 黙ってしまいました。
そして。
この車で 死んじゃった猫ちゃん運ぶの、2回目だねと。(むぅは別らしい)
1回目は まだ二人がもっともっと小さい頃 事故にあった 瀕死のおとにゃの猫ちゃんだったのですが、忘れていなかったらしく。
ちぃ兄は「だってボクの足元で死んじゃったんだよ…」と。
クリーンセンターで、いきなり他の『ゴミ』と同じような扱いをうけてしまったら
きっと この子たちは傷ついてしまうのではないかと。
念のためにクリーンセンターに電話をして、
どんな流れになるのか聞きました。
「動物は、他の一般ゴミとは別の焼却炉で焼却することになります。受付も別用紙に記入していただくことになりますが…」
クリーンセンターについて。
「亡くなってしまった猫です」と言うと、
おじさんは 台車を指差して、
「こちらの用紙に記入して 身分証確認し終えたら あの台車に乗せてください」と。
用紙に『猫』と書きました。
私が箱を下ろそうと、車を降りたら
「ボクも行く!」「ボクが ちっち と ぴっぴ運ぶ!」と二人が車を降りようとしたので。
おじさんが
「お別れがしたいなら あの辺りに車を寄せていいよ」と言ってくれました。
二人がお別れをしているときに その後の車の流れと料金の支払う場所を教えてくれたので
「わかりました。…あのぅ あのコたちはお外のコだったのですが」と言うと
「野良猫なの?じゃ無料だよ!」と。
『猫』の隣に『無料』と書き加えました。
持ち込みの処理費用は550円。
一晩だけでもウチのコだったのだから、
そんなこと言わなきゃよかったな…と思いました。
無言で眺めている ちぃ兄と
フワフワだね、まだちっちゃいね、かわいいね、冷たいねと言いながら ちっちとぴっぴをさする おぉ兄。

ゴミ持ち込みの車が後から増えてきたので、
「そろそろ行こうか。お別れだよ」と。
箱を閉じました。
そして 小さく手を降ると、
後ろの車の運転手さんが 少しイライラした表情で その箱をチラッと見ていることに気付きました。
…すみません。
でも。
お別れなんです。
ゴミじゃないんです。
って心の中でつぶやいて。
車に乗り込みました。

(後から気付いたの。もっといい箱に入れ直してあげたらよかったって…)
「野良ちゃんは、無料なんだって…」
と言った瞬間、涙があふれてきて。
おぉ兄はそのあとずっとシクシク泣いていました。
「あのコたち。ちゅ~るとか、食べたことあったのかな」
「でも知らない人からゴハンもらっちゃだめって きっとママ猫は教えるよ」
そうだね…
このような不幸なコを増やさないためにも、TNRは必要なことだと思っています。
でも。TNRの是非だけではなく。
お外で暮らすことの過酷さ…
おとにゃの猫だって 辛いだろうな。
「この前キャンプ行って寒かったよね。
お外のコたちはさ、寒い日も暑い日も雨が降っても風が吹いても…オウチないんだよね。
お腹がすいていても、食べ物がないことだってあるんだよね」
「みーんな あったかいオウチに住めたらいいのに」
「ウチで保護してあげられたらいいのに」
「でも ちぃ兄が近くに行くとみんな逃げるよ!」
「てんてん は、私たちに助けてもらいたくて来た特別なコだから。
ウチにいる てんてん と ちゃあくんを あのコたちの分まで大切にしてあげようね」
「今週末 また寒波なんだって…」
「夜は寒いだろうな…」と空を見上げて
鼻をすすりながら帰ってきました。
何もする気になれなくて。
夕方気分転換に ちぃ兄を連れて散歩に出ました。
歩きながら ちぃ兄が『作り話』をしはじめました。
「ねぇ。神社の鳥居の向こうに、猫の学校あるんだよ。
人間には見えないの。
鳥居を越えるとね、猫が二本足で歩いて おしゃべりできるようになるの。
猫の学校には ホテルみたいに 泊まる場所もあって、野良猫ちゃんみたいにオウチのないこはそこのお布団で寝られて、そこから学校に行くの。
ゴハンは、給食が出るし。
猫の学校の近くにはお店もあるの。
でね、そこでのお金に書いてあるのは、一万円札は校長先生の顔、五千円札には教頭先生、千円札には担任の先生が書いてあるんだよ。二千円札には クラスのみんなの顔~」
寝ているみたいな ちっち と ぴっぴ を見つけて たぶんショックだったんだろうな。
お別れの時も 少しも泣かなかったけど。
彼は彼なりに、小さな命たちのこと 考えたんだろうなと感じました。
「宿題しないとね、給食減らされちゃうんだよ。
猫の学校も厳しいんだよー」
…今日から新学期がはじまりました。
仕事帰りにお迎えの時は あの道を通って、
あのコたちの様子を見守りつつ
えさやりのおばあちゃんにいつか会って話ができたらいいな。
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