なんかそわそわして
落ち着かなくて
眠れなくて、
それでも三時間ぐらいは
眠ったかな?
早朝4時前だよ。
くるくるがまだ家に来てない4年前には、
うにさんは毎日、
僕の膝に入って過ごしてた。

ネコジに初投稿した日記も
膝に入ったうにさんだったし。
くるくるが我が家に来てから、
うにさんは僕の膝に入らなくなった。
くるくるがウザいくらいに
ちょっかい出してくるし、、
僕のまわりにはくるくるが居て、
じゃれついている。
『ワタシの役目は終わった』
って思ったのかな?
僕の傍に来て、
甘えてくることはなくなった。
くるくるが僕に遊んでもらってるのを
コタツの上に寝転んで眺めてた。
ワタシも遊びたいな、
甘えたいな、、
って思ってたのかな?
後釜の様子を
安心しながら見守ってたのかな?
寝付けなくて
朝4時前に目が覚めてしまった僕は、
冷たくなってしまったうにさんを
そっと抱き上げ、
膝に寝かせた。

『うにちゃん、4年ぶりだねぇ………
良かったねぇ…………』
うにさんに声をかけたら、
せきを切ったように、
涙が溢れ出した。
良かったよ。
やっと、、、
大好きなうにちゃんのために
涙出てきたよ。
くるくるは、
ちょっぴりおばかな子。
うにさんが寝ているとこへ行って、
かまってよーーー♪
ねえーーー♪
ねえーーー♪
って、ちょいちょい、
手を出したりして、
うにさんに
シャーシャー、ギャーギャー、
怒られてたけど、、、
コタツの上の、
もう冷たくなってしまった
うにさんに対しても、
ねえー?
起きないのー?
ねえー?
って手を出して、ちょいちょいしてる。
そして、、、
僕の膝に寝かせた、うにさんの
顔を舐めたり、
手に噛みついたり、、

うにさん生きてたら、
ギャーギャー怒られるよ。
ねえー?
なんで怒らないのー?
ねえー?
起きてよー?
『くるくる……………もう、、、
うにちゃん、怒らないよ…………』
って言ったら、また、
ダムが決壊したみたいに
涙が溢れた。
昼間。
葬儀社へ電話してみる。
あさって金曜日にお葬式が決まった。
何も言われなかったけど、
箱に入れたほうがいいかな?
暖かい季節、
暖かい日に、
うにさんが日中入って寝てた、
小さな箱。
狭くない?💧
っていう小さな箱で
気持ち良さそうに寝てたっけ。
その箱に、
毎年クリスマスプレゼントしてた
ブランケットを何枚か敷いて、
うにさんを寝かせた。
箱はいつもの
うにさんの特等席。
コタツの上に。
カヴァレリア ルスティカーナ間奏曲を
聴きながら、、
いろんな事を考える。
歌劇カヴァレリア ルスティカーナは、
二組の男女の血なまぐさい愛憎劇。
悲劇的なラストに向かう前に、
間奏曲が流れる。
血なまぐさい悲劇とは思えないような、
甘く、切なく、美しいメロディが流れる。
あまりにも美しいメロディに、
うにさんとふたりで
幸せに過ごしてた頃に
いざなわれる。
悲劇的なラストを
予見するような、
甘く切ないメロディに
いざなわれる。
夕方から買い出し。
うにさんの食べ物を
いっぱい買い込んできた。
うにさんが大好きだったものを
いっぱい。
最近、あんまり
食べさせてあげられなかったものも。
うにさんは若い頃、
人間様用のかにかまが
大好きだった。
1日に1本、
おやつで食べてた。
11歳で体調を崩してから、、
腎臓病で苦しむ最期になったら
可哀想だからと思い、
あげるのを止めた。
うにちゃん、
やっと好きなもの、
食べれるね。
10年ぶりのかにかまの
お味はいかが?
他にもいろいろ、
買ってきたよ。

あとは、、、
何かしてあげられること、
ないかな?

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