投げられない乳歯

ついに来た。
３rdルシアの歯の生え変わりだ。

先日、鼻の穴が汚れていたので綿棒で掃除していたら、ルシアが嫌がってフガッとした瞬間だ。
下の歯の牙の内側の小さい歯が無くなっているではないか。
位置的に何かをかじって取れたとかというわけじゃないのは、両側ともきれいに無くなっているからだ。

猫の歯というのは、３〜６ヶ月位の間に徐々に生え替わっていく。
注視してないと、生え変わりを見逃してしまうこともしばしばだ。
何しろ、人間とは少し違う生え替わり方をするからだ。
筆者も大昔に初めて見た際は、まさにはぇ〜と思ったものだ。
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猫の歯の生え変わり・病気や予防について
https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/1286.html
以下抜粋
猫の歯の生えかわりのタイミングは？
猫の乳歯は、生後3週頃から生え始め、生後7週頃（約1ヶ月半）までには生えそろいます。切歯、犬歯が生後3週から4週にかけて、遅れて前臼歯が生後5週から6週にかけて生えそろいます。その後、猫も人と同じように乳歯から永久歯に生え変わります。

猫の乳歯が生え変わるのはいつ？
乳歯の生え変わりは、生後11週齢頃（約3ヶ月）から始まり、25週齢頃（約6ヶ月）に完了します。生え変わりも切歯、犬歯、前臼歯、後臼歯の順で始まります。期間は、切歯が生後11週から16週にかけて、犬歯が生後12週から20週にかけて、前臼歯が生後16週から20週にかけて、永久歯で新しく加わる後臼歯が生後20週から24週にかけて生え変わりが完了します。そして、それぞれの歯の種類の中では、下顎の方が上顎よりも早く生え変わり始めます。
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猫の歯の生え変わり時期とその際の注意点とは
https://nekochan.jp/knowledge/article/600
以下、抜粋
猫の乳歯が生え変わる時期の注意点
かじる
飼い主さんにとって、この時期の子猫は大変だと思います。乳歯から永久歯に生え変わるのは「生後３ヶ月～７ヶ月」ごろの時期です。この時期の子猫は抜けそうな歯がむず痒くて、おもちゃや飼い主さんの手をよく噛みます。
また、よだれの量が増えるため舌でぺろぺろと舐める仕草が増える場合もあるそうです。

生え変わりの時期は乳歯と永久歯の間に隙間が出来てしまう為、食べ物のカスが挟まりやすく口臭がきつくなってしまう可能性もあるそうです。この口臭は永久歯に生え変わるにつれて段々となくなっていくようなので気にしなくても大丈夫だと思います。
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注意点として、上の記事にも下の記事にもある、歯がムズムズするから噛むというのは間違いだ。
歯を矯正したりして歯がムズムズするのを実感した、なんて言う場合は、上記のような話にはなりやすいかもしれない。
この俗説の出始めの頃から知ってるんで、確信を持って違うと言えるぞ。
子猫がよく噛む→なんで噛むんだろうねえ？→歯が痒いとかじゃないの？という、じゃねえの的な妄想が広まった結果だ。
そもそも、歯がムズムズして噛むなら、人の手じゃ柔らかすぎて役に立たん。
飼い主の手を噛むのは、飼い主が猫仲間だと思っている証拠だ。
猫同士でも毎日のようにガジガジしあっている。
むず痒いからそれをおさめるのに噛んだら、噛まれた方はかなりの出血間違いなしだろ。
そもそも甘噛するのは狩りの練習でもあるし、愛情表現で行うこともある。
それらは噛み方も異なるものだ。
少なくとも、歯を研いだり落ち着かせるためのものじゃない。

あと、猫も人間も基本的に口は臭い。
食べ物が挟まって臭くなりますって、アホかと思うんだが・・・大真面目に書いてあって驚く。
流石に猫だって挟まってたら爪でガジガジして取ってるわ〜。
歯を磨かないで生臭いものを食ってるんだから、臭くないわけ無い。

歯が生え替わる動物はたくさんいると思うんだが、その理屈なら全部が噛みまくってないと話が成立しない。
だがしかし、猫になった人がいるわけじゃないから、本当のところは誰も解らない。
このあたりが、変な話が錯綜する理由だろう。

人間でも乳歯が抜けて永久歯が生える時は、ムズムズすると言うよりは痛みを伴って乳歯が抜け、しばらくして永久歯がにょきにょき生えてくるはずだ
この辺りがヒントだ。
甘噛に関してはお門違いとして切り捨てておくとして、おもちゃなどをガジガジしているのは何故か？という点を類推するのに役に立つ。

そもそも、上記の記事にもあるように猫の歯の生え替わる時を見る機会はあまりない。
飼い主も知らない内に入れ替わっているものだ。
この時、口蓋や上顎、下顎の大きさと歯の大きさというのも大きく関係する。
つまり、頭蓋の大きさが成長していくのに合わせてうまく歯が入れ替わっていかないと困るわけだ。
この辺りも人間と一緒で、一気に替わってしまうことはなく、徐々に入れ替わっていく。

しかし、永久歯への生え替わりで、猫には最大の問題が押し寄せる。
武器の喪失だ。
これを防ぐために、人間のように乳歯が抜け落ちて永久歯という生え方をする歯は多くない。
観察していると、おそらく上顎下顎の成長に合わせて順番が決まっていて、その間に武器の喪失がないように調整しているように見える。
最終的には歯が4本増えて26→30という数になって調整するが、最後に追加で生えるのは臼歯だ。

そして生え替わる時も歯によって微妙に違うんだが、基本的には乳歯が永久歯に押し出される形でぽろりと取れる。
この時、乳歯の歯根は消えている。＝溶けて吸収されてしまう。
この関係で抜けた乳歯は人間のそれとは歯根がかなり違う。
生えた永久歯の根っこの歯茎に乳歯がブラブラしているような感じでポロッと取れ、ほぼ、犬猫は食べてしまう。
まれになにかの拍子で落ちていることもある。
これは数日内で起こることなので、よほど注視してないと飼い主が見ることがあまりないのだ。
しかし、せっかく抜けた乳歯も、屋根や軒下に投げるというのは猫の場合、無理。
そもそもマンションだから無理だけども。

おそらくこの過程で邪魔な乳歯を早めに排除したい＝残存乳歯にならないように取り去りたい意向で、硬めのものをガジガジするのじゃないか、と推察している。
太さが違うので、太い永久歯が細い乳歯を一定以上、押し上げた段階でグラグラするはずなのだ。
歯茎にブラブラしている状態だから、早めに取らないと永久歯の邪魔になってしまうのだ。
何度も言うが、おもちゃを噛む勢いで人間が噛まれたら（以下略
そういう時用にガジガジしていいおもちゃを与えて対処する。
こういう時はだいたい、麻縄とか軟質プラスチックみたいな硬さのものを好む。

なお、要らないものを噛ませると、同じような材質の要るものでも噛んでいいと誤解して噛むので注意だ。
噛んじゃいけないものにはビターアップルでも使っておくといい。
一度、ビターアップルを味あわせてｵｴｰとさせておくと、効果が高い。
なお、噛みつき防止スプレーは食品用アルコールなので、アルコール禁忌の猫に味あわせてはいけない。
この為、ウイスキーなど臭いのするものを薄めて塗ってアルコールを飛ばし、酒の臭いだけ猫に嗅がせておくと効果が高い。
猫の鼻に近づけただけでｳｪｯﾌﾟ！と拒否反応を示すので、それでOK。
また、全部永久歯になっても、歯を研ぐような目的と思われるガジガジ噛みを好む猫は普通にする。
これらも専用のものを噛ませておこう。
ちなみに犬でもするが個体差がでかく、えらい好む犬とあまり気にしない犬がいる。
経験上、中型犬にものすごく好む犬が多い気がする。

なお、犬でも猫でも手を噛ませるのは絶対にNGだ。
これを許すと、メンテの折など、猫的に気に入らない時にガブッといくようになってしまう。
うちのは確実に教えて基本的には噛まないので、きちんと教えることは可能だ。

ちなみに筆者は犬猫コンディションが歯に出る関係でよくチェックする。
猫なら綿棒でゴシゴシすることもあるし、犬なら歯石取りでカリカリすることもある。
犬だと犬歯より後ろの歯の唇と歯の隙間にものすごい量の歯石が溜まるのだ。
特に奥歯が酷いので、パカッと取り去ると犬がものすごく気持ち良さげな感じになる。
猫だとそうはならないが、奥歯もいわゆる臼歯の形ではなく山脈型で、付け根が歯槽膿漏を起こしやすい。
まず、初めて来た犬猫なら、口腔と耳と肛門はかなりチェックしている。
口腔と歯石の具合で、何を食っててどういう感じかすぐに解るからだ。
例えば1stのソフィアなら、歯槽膿漏気味で上顎が小さく歯が細かったので、即時に猫ガムを購入、という具合だ。

上顎も筆者の記憶にある猫サイズの比率に比べてなんか少し小さいなぁと思っていたんだが、そういう品種なのかしら？と思っていた。
しかし案の定、硬いものは一切、噛めない。
例えば、大きめの魚の塊＝缶詰などの中身だったり、猫おやつの魚の切り身は噛み切れない。
普通なら噛んでグイグイと頭を振ってちぎる行動をしないのだ。
そうこうしている内に、遊びで運動をさせると激しいくしゃみをﾌﾞｼｭﾌﾞｼｭﾌﾞｼｭﾌﾞｼｭﾌﾞｼｭｯと連続でして、人間サイズでも大きな鼻くそをすっ飛ばす。
これでやっぱり、少し上顎に問題があるんだというのが分かった、という次第。
治しようがないものだからそれ自体はいいとして、放置して高齢化すると歯槽膿漏で確実に歯がやられるので、あんまり硬すぎないほどほどの硬さの猫ガムをチョイスして毎日一回与えているわけ。

そういった訳で、今宵も筆者の戯言は長く、夜も明けゆく。
喜ばしいのは、ルシアが大人の階段を昇りつつあって、ちょうど人間の小学校低学年位になった感じなのが、歯の生え替わり時期だ。
教えたこともしっかり憶えて、かなり優秀。
今日も久しぶりのお風呂でしっかり泳いでたくさん食べ、ガッツリ寝ていた。
早く大きくな〜れ♪

下記が抜けた部分。