一夜明けて。

2024年1月25日(木) 430 / 13

くーちゃんがね、起きないんですよ
日記を書いたあと抱き上げて、お母さん帰ってきたよーって、遊ぶ時間だよーって起こすんですけど、ピクリともしなくて。

何度も
何度も
起きる時間だよーって声かけて体揺するんですけど、起きない。

夕方抱き上げた時は、まだ軟らかかった体も、今はかちんこちん
ずっとベッドの上に置いとく事も出来ないから、段ボール出してきて、私のバスタオル敷いて寝かせたけど、くーちゃんガタイいい子だからちょっとが小さくて
脚が硬直始まってたから、ちょっと引っ掛かってる

夜中、くーちゃん抱っこしてお散歩。
ずっと外出たがってたから。
固まった体のまま縦抱きしたら、いつも抱き上げてる時みたいに、肩と腕にピッタリフィット。
寝てるだけみたいだけど、ほんとに死んじゃったんだぁって、硬く冷たくなった体を抱っこして実感して。

ちょうど雲が晴れてて。
にゃーこも一緒に散歩。
にゃーこに挨拶…逃げてったw
にゃーこにも謝って。
幸せにするって約束して引き離して、にゃーこの半分しか生きさせてやれなくて。
ごめんね…

よもぎを家猫にした頃は、まだ穏やかだったくーちゃん。
兄弟４にゃんで仲良くしてた。
ちゃぷ達４世代目の時に、１度に５にゃんも弟妹が増えたら、怒りっぽくなった。
あの時は、まだ４ヶ月過ぎくらいだったちーちゃんが発情期を迎えちゃって、同腹の兄妹間での近親交配を避ける為に仕方なく…だったけど、相性がどうとか、くーちゃんの性格とか、何も考えずに合流させちゃった私のせい。

そうして我慢させて、茉莉花の時はさすがにと、娘の部屋で隔離のままで育てたけど、ティットゥ達の時は他に保護場所もなく。
台所で簡易ケージに入れてのお世話。
構って欲しいくーちゃんが、ちび達に焼きもち妬いて、ちび達のトイレでおしっこしたんだよね…
それでも、ちび達が小さな時はまだ我慢出来たんだろう。
少し大きくなって、部屋中をあちこち翔び回るようになってから、くーちゃんのマーキングが本格化した記憶。
ずっとの我慢とストレス…
解消させてやれなくて、死なせてしまった。

数日前に寝てた時、ぷちが最初一緒に寝てたんだけど、急に起き上がって布団から出てったんですよ。
そしたらくーちゃんが来て。
ベッドに手をかけて見てるから、くる？って聞いたら乗ってきて。
布団を持ち上げたら、珍しく中に入って私の腕枕でゴロリンこ。
撫でてちゅうしてゴロゴロを聞いて…
甘えたかったんだよね
くーちゃんはずっと
ほんとはぷちよりも甘えん坊だもんね。

何をしててもくーちゃんの姿を思い出すんです。

夜、娘のお弁当の下拵えに流しに立った時は、
いつも私がここに立つと鳴きながら小走りできて、足元にゴツンゴツンと頭すりすりしてきたなとか
くーちゃん♪て呼ぶと、目を見開いてじっと見つめ返してきて、もう一度呼ぶとニャーって鳴いて寄ってきたなとか
椅子に座ると、足元に来てスリスリしてからクリクリのお目目で見上げて
おいでって膝ポンポンすると乗ってきて
頭撫でると肘と体の隙間に鼻先突っ込んで
グルグル喉ならしてた。
でも時々、膝に乗る時ジャンプが甘くて(笑)
上手い事乗れずに滑り落ちてたなーとか。

顔イカツいのに鳴き声は高くて可愛いの
私が外にいると、窓の所で覗いて鳴いて呼んでたなとか
マーキングしてるのに気付いて「くーちゃん💢」て言うと、ヤバっ💦て感じで猛ダッシュで逃げたのに、少ししてから何も無かった顔でウルルアン？って甘え鳴きしてさ

くーちゃんほど目で語る子はいなかったな～って。
いつもクリクリの目で私を見つめてた
そんなくーちゃんがソファの背もたれの所で座って、眠いのか何なのか目を細めて、悟ったような微笑んでるような仏様みたいな顔してたり

一番お喋りだったから、くーちゃんが眠ってしまったあとは、ほんとに静かで。
それがまた、くーちゃんがもう起き上がって来ない現実を突き付けられてるようで。

くーちゃんは３ヶ月の頃に、片目がパンパンに腫れてたのを見て、病院っ！て慌てて保護したんです。
にゃーこやぷち達と窓の外の段ボールベッドにいたし、ご飯の時は掃き出し窓から全員家の中に入って食べてたから、捕獲は割りと簡単でした。
ただ全然慣れてなくて。

抱っこしたくて追いかける娘から逃げて、ぷちと一緒に炊飯器ラックの、籠の隙間に入りこんだりね💦
その時ご飯がちょうどきれちゃって。
まだまだ何の知識も無い私だったので、とりあえず…と誘き出すのにドンクのクロワッサンを(苦笑)
ちぎってトングで目の前に差し出したら、パクパク食べてねぇ。
そのせいか、今も菓子パンが好きなんです。
私が朝ご飯に食べてると、絶対臭いにくる。
差し出すと舐めてかじってました。
ほんと少しだけですよ？
人間の食べ物は良くないけど、何かあった時の、食べれる物の選択肢を少しでもと思ったのもあり。
まだまだ、あと10年は先の話だと思ってたんだけどなぁ。

そんなくーちゃん。
病院連れてったあと、ちょびとふたり家の中での生活。
ちょびには甘えたりしてたけど、人間には威嚇するし逃げるし隠れるしで。
私寝る時間、台所に誰も居なくなると、出窓の隅っこでカーテンに隠れて丸くなって寝てたり、掃き出し窓の所で、外にいるお母さんや兄妹達を呼んでたり…

そんな姿を見ていられなくて、可哀想すぎて。
とりあえず目の腫れは翌日には治ったし、10日後に再度病院だったけど、また病院行く前日に捕まえればいいやと、お母さんの所に戻したんです。

その後、再受診の日の朝ご飯時にまた捕まえて、帰宅したあとから態度が激変して。
あれだけ逃げまどってた子が、甘えにくるし撫でたら喉鳴らすし、座れば膝に乗ってくるし…
猫が入れ替わったのかと思ったくらい。

小さな頃はぷちの方が大きかったのに、いつの間にかくーちゃんの方がガタイよくなって。

８年分の思い出がブワーッと頭の中に画像で溢れて、涙がとまりません。

ペット葬儀社に電話して、明日のお昼12時に来てくれる事になりました。
死後硬直が解けると、腐敗が始まるとの事なので、いくら冬とは言えいつまでもこのまま置いとく事も出来ないから、火葬の予約をとったんだけど。

予定が決まったら、もうほんとにくーちゃんの体も無くなっちゃうんだって現実で、心が押し潰されそうで。
火葬は決まったんだけど、踏ん切りがつきません。
燃やしたくない
このまま置いておきたい
お骨にしたくない…

燃やしちゃったら
ちょっとはみ出てる牙も
少し長めでツヤツヤな柔らかい毛も
瘡蓋出来てる耳も
中々切らせてくれなかった爪も
白いおパンツ履いたオマタも
タプタプのお腹も
機嫌が悪いとピタンピタンと、構って欲しい時には通りすがりバシンと、感情を表現してた尻尾も
もう撫でれないし触れないし見れなくなっちゃうし

当時話を聞いた時には嫌悪感を持ったけど、今なら愛猫の亡骸を剥製にした人の気持ちが分かっちゃう

しないけどさ…
剥製にするまでの工程を考えると、側に置きたい気持ちを上回るから

何か気持ちがぐちゃぐちゃ
こんな想いを、あと11回も味わう事になるんだって考えると、既に無理w

くーちゃんの脚が引っ掛かってるのが可哀想に思えて、死後硬直がいつ解けるのかググったんですけどね
ググった先に
死後硬直が始まったら、もう何をしても生き返りません。死んだ事に向き合いましょう。
てな事が書いてあって。
ズドン！て心臓撃ち抜かれた気分になりました…

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