鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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41日目「2号の避妊手術。」
2026年1月23日(金) 159 / 0

朝、空腹に苛立った2号の声に叩き起こされた。
食いしん坊の2号に絶食はキツかったようで、手当たり次第に部屋に置かれた物の匂いを嗅いでは食べ物を探している。

「目の前でご飯を食べるのは気が引けるから、帰ってから食べよう。」

11時までに動物病院に行かなくてはならないので、2号を洗濯ネットに入れて準備を整える。
健康診断の時は首輪とリードだけだったので、前回とは違う状況に違和感を覚えた2号がキャリーバッグの前で踏ん張っていた。

「避妊手術をお願いします。」

書類に名前と電話番号を書く間、2号は体重を測られていた。
プラマイゼロの健康体を披露した2号はキャリーバッグに入る事を拒否するように後ろ足を広げでいる。

「あれれ?」

「この子、お腹が空いているので不機嫌なんです。さっきも入れるのに苦労しました。」

そう言いながら2号の後ろ足を掴み、横たえるように身体の向きを変えてキャリーバッグの中に滑り込ませる。
遠慮のない飼い主の行動を見て、笑う獣医師。

「それじゃあ、お願いします。」

飼い主も空腹なので、とりあえず帰宅する。
何も知らない1号と3号は特に2号を探す素振りを見せなかった。

「あ、忘れてたけど今日じゃん。」

電車で行ける距離で行われていた宝くじの抽選会を観に行こうと誘われていたのだが、2号の手術があったので断っていた。
私は一度も宝くじを購入したことが無いので参加しても他人事でしかないのだが、次にこういう機会があるのかも分からないので少し残念に思う。

「行ってきます。」

夕方、少し早めに家を出る。
信号待ちの時に綿埃のような物が視界を横切るも、すぐに消えてしまったので正体が分からずに首を傾げた。

「2号ちゃん、お迎えがきました。」

病院の前で煙草を吹かしていた先生に頭を下げると中に案内された。
点滴中の犬と飼い主が居たので、頭を下げてから奥に向かう。

「まだ麻酔が切れてないから、ご飯はあげない。食べさせても吐くだけだが、どうしても食べさせたいなら夜の10時以降なら大丈夫だろう。」

抜糸は2月2日という事以外は特に説明がない。
付き合いが長いので、お互いに「前にも話したし、わざわざ話さんでもええやろ。」という手抜きが結構な頻度で発生する。

「今日は25300円か…。」

傷口が広がらないように、いつも以上にゆっくりと歩きながら信号を待つ。
見下ろしたキャリーバッグに小さな雪の欠片がくっ付いているのを見て、今季初の雪を認識した。
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