鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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91日目「エアープランツの赤ちゃんを自慢された叔母ちゃんの話。」
2026年3月14日(土) 186 / 0

「はい、お茶代。」

手渡されたティッシュペーパー(10袋セット)を有り難く受け取り、用意しておいたチョコパイをコタツに積んでいく。
私と母はアレルギー体質だし、頻繁に部屋を汚す猫が4匹もいるので多すぎるという事がないのだ。

「3号ー、まだ小さいままで可愛いわねー!」

お気に入りの3号を抱き上げた叔母は、ご機嫌な様子で嫌がる3号の写真を撮影している。
たまに母が持ち上げた1号と2号と4号にもお愛想程度に反応はするが、今日も3号以外には興味を示さなかった。

「じゃーん、コレを見てよ!」

ドヤ顔で鳥籠を模したオシャレな入れ物を叔母の前に置く。
そこには、叔母が来る3時間くらい前に届いたエアープランツ。

「どうしたの、コレ?」

「無料で買ったの!」

驚いた様子の叔母に、フリマアプリの話を語る。
相変わらず出品している物は何一つ売れていないが、何故か保持ポイントが増えているので出品されていたエアープランツを購入したのだ。

「…小さいわね。」

「まだ赤ちゃん?だからね!」

2cmくらいの大きさしかないエアープランツの名前は、“イオナンタ・グアテマラ”という(らしい)。
アロマティカスと同様、過去に悲しい別れを経験した事がある植物の一つである。

「すぐに枯れるんじゃないの?」

「販売できる程のプロから直々にご教示いただけたし、きっと大丈夫だよ!」

私と母と同じか、ソレ以上に植物を枯らす才能を持つ叔母は、基本的に葉っぱは枯れるものという認識なのだ。
そんな叔母でも枯らす事が出来なかったアロマティカスへの信頼は計り知れないものなのだろうし、近所で唯一枯れさせてしまった事からシソに対する恐怖心なら右に並ぶ者がいないと推察している。

「大きい方が丈夫そうだし、ソッチのが良かったんじゃないの?」

「大きいのは高いからポイントが足りなかったの…。」

ポイント内で購入できそうな物で最初に思い付いたのが、エアープランツ。
そして、小さくて可愛らしい子株に目を奪われた私は早速母に母に許可を取ったのだった。

「今年は厳しいかもしれないけど、来年には花が咲くかもね!」

「フーン、咲いたら見に来てあげるわね。」

そう言いながらも、3号から目を離さない叔母。
数時間後に従弟から晩御飯の催促を受けた叔母が慌ただしく帰宅した後、3匹が避難していた私の毛布に向かった3号はグッタリとした表情で日課のチュパチュパを始めた。
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