鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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90日目「これは全て“夢”の話です。」
2026年3月13日(金) 99 / 0

普段は人通りの少ない通学路。
近所に住む人達が喫茶店と病院に向かう時間帯だったのか、数人の塊となった人波が途切れる事がない。

「コレが丁度いいわよ。」

祖母に話しかけられたのでソチラを向くと、住宅地に繋がる路地裏の前には大量の植木鉢が打ち捨てられていた。
どうやら持ち主は不明な物のようで、雑草と一纏めにするには多種多様な植物が自生している。

「引っこ抜けば良いの?」

私は比較的綺麗に原型を留めている如何にもな形の植木鉢を覗き込み、ソコに生えていたネギのように長い二本の葉をまとめて掴み、力を入れて引っ張った。
しっかりとは言い難くも根付いた植物を引き抜くのは難しく、やっとの思いで植木鉢を空にした時には右手に握られた青々しい葉っぱに愛着に似た感情を抱いていた。

「…そうだ、家にある植木鉢に植え直そう。」

穴ぼこまみれになった土の上にばら撒かれた種芋の動きを目で追いながら、右手に掴んだままの植物の葉を握り締める。
硬い土に悪戦苦闘しながらも、左手で何とかジャガイモを植えてから祖母の家に向かった。

「はぁー、疲れたわー。」

二階に上がり、淹れ立ての紅茶に氷を投入する。
マグカップに浮かぶ大量の氷が良い感じに紅茶を冷ましている間に、オヤツの準備をする為に立ち上がった。

「…何か落ちてる。」

そう言いたげに下を向いたままの1号に気が付き、目線を追う。
フローリングの床に先ほど落としてしまったのか、氷の欠片が二個も転がっていた。

「1号、いる?」

今は使っていない水入れに水を張り、拾い上げた氷を浮かべる。
興味深げに近付いてきた1号の前に置くと、1号は座り込んでフヨフヨと揺れる氷の動きを観察し始めた。

「おぉ、なかなかオモロイやんけ。」

特に手を出す事もなく、ただ氷を見ているだけなのに何処となく楽しそうな様子の1号。
私はそんな1号を眺めながら、お菓子が仕舞われた戸棚を漁り始めた。

「…変な“夢”。」

目が覚めたので、とりあえずメモ帳に見た夢の内容を箇条書きする。
この後、さらに物理的にぶっ飛んだ夢も見たが、コレには猫が登場しなかったので省略した。

「1号、氷いる?」

一日二回のお湯の時間を楽しみにしている1号。
まだ肌寒い時期なので、復興組の4匹は氷デビューをしていないのだ。

「そんなに頻繁に出演しているなら、出演料を貰わないとね!」

寝ぼけ眼のまま母に夢の話をすると、母は愉快そうに1号を持ち上げた。
諸事情によりカリカリを切らす事が出来ない1号と2号と3号と、ソレに付き合う4号をプクプクにしないように対策を練らなければならないのだが、増えた運動の分もしっかりと食べていそうなのが難しいところだ。
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ねーちー 2026/03/13

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