鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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108日目「前世は多分、バレリーノ。」
2026年3月31日(火) 186 / 0

4号は3号の事が大好きだ。
大人の1号や性別の違う2号には毎日のようにポコポコと取っ組み合いの喧嘩を仕掛けているが、子猫の3号には世話を焼いてはペチペチと叩かれている。

「止めろー!僕はチュパチュパして疲れているんだから、ゆっくり寝かせろー!」

「チビちゃん、ちゃんと綺麗にしないと駄目だよ。」

「折角、パッパに綺麗にしてもらったのにー!セットが乱れるだろー!」

「僕はお兄ちゃんだから、ペロペロしてあげるね。」

「僕が先輩だー!敬えー!」

「はいはい、年下は年上の言う事を聞きましょうね。」

そんなやり取りをしているのかは分からないが、寝起きの悪い3号に寄り添っては拒絶されるのがお約束になってきた。
…当然だが、逆はない。

「まぁ、最近は3号も大きくなってきたから対等な喧嘩友達みたいになってきたけどね。」

乳歯がドンドン抜けていき、体格も2号に追い付いた3号。
元飼い主の女性から説明を受けた月齢に近付いてきた事で、少しだけ感慨深い気持ちになる。

「舐めやがって、僕を見くびるなよ!」

アレだけ頻繁に披露していたピョンピョンは見れなくなったが、力強いダッシュはなかなか様になっている。
惜しむらくは、ソレを追い駆ける1号と4号の方が足音が大きいので迫力に差がある事だ。

「隙あり!」

勢いよく駆けていた3号が急停止した。
少し長めの足裏の毛が良い感じに作用したのか、クルリとフローリングの上で半回転する。

ドタドタと3号を追っていた4号に向き直り、前足を上げて飛びかかる3号。
その姿は少年漫画のモデルになってもおかしくない程、主人公っぽい動きであった。

「甘いぜ!」

サッと身を起こして3号の攻撃を避けた4号。
やはり体格の差は大きいようで、渾身の一撃はアッサリと躱されてしまった。

「見よ、この華麗なる足捌きを!」

「…っ!なんだ、その技は!」

ヤル気になった4号が背中を弓なりに大きく丸め、足の長さを見せ付けるように横向きになった。
さらに四本の足を集結するように近付け、小刻みに足踏みする事も忘れない。

…毛は逆立っていないし、尻尾も膨らんでいないが、紛うことなき“やんのかステップ”である。

「…何しとん?」

跳ねる事はせず、かと言って歩いてもいない動き。
高速で地団駄を踏むような4号の動きを真剣な表情で観察していた3号は、いつの間にか合流していた1号の気配を察してダッと駆けていった。

タッタッと逃げ回る3号。
ドタドタと追い駆ける4号。
ドスドスと付いて行く1号

「…凄い、アニメみたいだった!」

勿論、機転を利かせた3号の攻撃も見事だった。
しかし、私は4号が見せた動きに感動していたのだ。

「ピョンピョンとかにじり寄るみたいなのは何度も見てきたけど、あんな細かい動きも出来るんだ!」

海外アニメだと結構な頻度で見る描写だが、現実の猫は初めてだった。
子猫同士のバランスが崩れ気味のオットットや、マジになった成猫の洗礼されたすり足でもない、絶妙な動きであった。

「えー、お母さんも見たかったわ!」

興奮気味に報告すると、ジッと4号を見つめる母。
動画に残せなかった事が非常に残念な一幕だったが、古すぎて起動が遅いスマートフォンと遊び疲れて爆睡する4匹では再現は難しいだろう。
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AAD 2026/04/01

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