鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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287日目「多分、歴代の愛猫達が帰ってきていた。」
2026年9月26日(土) 21 / 0

昨日からアレルギーの症状が酷く、身体の調子がすこぶる悪い。
寝転がり、2号が奏でるゴロゴロ音に耳を傾けながら落ち着くのをひたすら待つ。

…カサッ。

「ん?」

頭を上げて、足元に目をやる。
何かがゴミ箱にセットしたビニール袋を揺らしたようなので、猫達の位置を確認する。

「…何や?」

1号はコタツの上。
小さな段ボールの中に座り込み、4号を牽制している。

「私の事、ナデナデしたいの?」

2号は目の前。
急に起き上がった私に合わせて立ち上がり、グリグリと頭突きを繰り返している。

「…眠い。」

3号もコタツの上。
大きな段ボールを陣取り、ゴロリと寝返りを打っている。

「何々?どうしたの?」

4号もコタツの上。
1号と3号が段ボールの中で寛いでいるのが羨ましいのか、頻繁にチョイチョイとちょっかいを掛けている。

「…アレ?」

私は確かに白色の何かが動いた瞬間を見たのだが、四匹の猫達はその場から離れていない。
窓は閉まっているし、扇風機も稼働していないので、何らかの要因でビニール袋がひとりでに動いたとしか思えない状況だった。

「ちょっと、誰よ!今さっき、お母さんの足を踏んでいったの!」

ドスドスと足音を立ててやって来た母が、ジロリと猫達を睨め付ける。
話を聞くと、横向きに寝転がってスマートフォンのゲームに勤しんでいたら、何者かに足を踏まれたらしいのだ。

「どうせ、また2号でしょう!踏むのは構わないけど、ちゃんと挨拶はしていきなさい!」

プンプンと怒っている体で話し続けていたが、私と猫達がポカンとした表情で見上げている事に気付いた母は虚を突かれたように無言になった。
座り込んだ1号、私の後ろで尻尾を上下に振る2号、まだ眠たげな3号、オドオドと首を振る4号の姿はどう見ても来たばかりの寛ぎ方ではないからだ。

「四匹とも居たよ、ずっと…。」

「えぇ?じゃあ、誰よ?お母さんを踏んでいったの!」

「私もさっきゴミ袋が揺れるのを見たけど、誰も動いてなかったんだよね…。」

静まり返った空気に、猫達は首を傾げていた。
しかし、困惑する四匹と違い、私と母はアッサリと思考を切り替えた。

「誰か帰って来てるのかな?」

「踏むだけじゃなくて、姿も見せてくれたら良いのにね。」

私も母も霊感は(多分)全くないので、本当のところは分からない。
しかし、どうせ分からない事なら自分達にとって幸せな方を信じた方が良いと思う。
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