ノラとニャオニャオの思い出

2010年9月26日(日) 456 / 7

昔の思い出話です。長くなりますので興味のない方はスルーーしてください。
今回写真はありません。当時はカメラすら持っていなかったので。

ノラ(オス、白黒のハチ割れ)とニャオニャオ(メス、ノラによく似た白黒のハチ割れ)は、コロチンの母猫であるクロにご飯を与えていた頃に相次いで現れました。

最初はノラがご飯を求めて現れ、数日後にノラと入れ違いでニャオニャオがやってきました。ニャオニャオは最初ノラと間違えたほどそっくりでした。
まだコロチンが産まれる前の話です。

ノラはいつもびっくりしたような目つきをしていました。
ニャオニャオはノラよりひとまわり小柄な子でした。
この2匹はとても仲がよく、いつも一緒に行動していました。

当時避妊、去勢の知識がなかった私はこの夫婦の間で産まれた子猫の里親捜しでずいぶん苦労しました。
20年以上前のことですから、インターネットも発達しておらず、電話帳片手に動物病院、老人ホーム、動物愛護団体などに片っ端から電話したものです。
何匹かは里子に出したものの、里親の見つからなかった子は外ネコとして飼っていました。

それから数年後、ノラは伝染性腹膜炎にかかってしまいました。もう助かる道はありません。
お腹に水がたまってパンパンに膨れたお腹を抱え、帰宅した私をよろけながらも迎えてくれた姿が忘れられません。
1ヶ月ほど生きながらえていましたが、ある日、仕事から帰宅したときは息絶えていました。
さぞ悶絶したことでしょう。毛布の端を咥えたまま死後硬直していました。

一方のニャオニャオも避妊手術を施したときは、やはり伝染性腹膜炎にかかっていました。
発症はしていなかったものの、ノラと同じ運命をたどるのかと悲しくなりました。
苦しみながら死なせるのもかわいそうと、安楽死させることを決心して、保健所へ連れて行ってしまいました。
結局ニャオニャオの死には立ち会うことは出来ませんでしたが、後悔だけがいつまでも残っていました。

ノラ、ニャオニャオ、虹の橋でも夫婦で暮らしていますか。
君たちの思い出はいまでも心の中に残っていますよ。

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