勉強会に行った帰り、
徳島市内で上映中の「犬と猫と人間と2」を観覧しました。
1と同じく、淡々と語られるドキュメンタリー。
東日本大震災による動物たちの一次被害はもちろん、
福島第一原発の放射能汚染による、
警戒区域内での動物レスキューなど、...
なかなかマス・メディアでクローズアップされない場面が多々あり、
震災の真実を極めて多面的にフィードバックさせてくれました。

「雨が降っているので、濡れないよう(汚染されないよう)に、
早めに出て行ってください」など、警察官の生々しい発言・・・
立ち入り禁止となった警戒区域内で、
隠密裏にレスキューを続けるボランティアの姿・・・
震災発生後2年近く経って、愛犬と再会した飼い主。
意図せず多くのドラマがそこにあります。
私は震災後にまるで呪文のように広がった
「絆」という言葉が好きではありません。
変な話ですが、
この映画の中で、震災で生き別れになった
犬や猫を必死で探す方々の、嬉しそうに話す動物たちとの思い出話を聞き、
今現在風化しつつあるその言葉を思い出しました。
彼らはもちろん「絆」という言葉を使わず、
「家族」と一様に語っていましたが。
1年8ヶ月もの間、放浪し、シェルターに保護された犬が、
その2ヶ月後、飼い主と再会します。
怯え、人間不信となり、
体調不良で目が釣り上がって険しい顔になった犬が、
飼い主を見た瞬間、優しい目になって、尾を振り、
立ち上がり、甘えます。
家族になれるのは、人間だけじゃないんですね。
映画は、様々な問題意識を投げかけます。
結論はないのですが、
人々を、そして動物を「生かす」ため
最後に残った希望は、実のところ何の根拠もない、
他者への惜しみない愛情・・・絆なのかもしれないという風に、
私は理解しました。
確たるもののない諸行無常なこの世界で、
人にも動物にも支えられて生きています。
ほら、ピリカが横に「ゴハン~」って鳴いてます(笑)



















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