現在、抗がん剤治療を中断しています。
何度かこの日記に書いたように、
抗がん剤の副作用が強く、
食欲がなくなることと、
通院ストレスが激しいためです。

現在は、
点滴と胃薬の注射という、
足りない栄養を幾分か補給することと、
何とか食欲が増進してくれないかな?という、
健康状態の維持という、治療に変えています。
昨日、通院したときに
担当の先生から
「そろそろ治療の方向を決めないと・・・」
との話をされました。
要は、抗がん剤治療を再開するのか、止めるのか。
止めたあとの話が多かったので、
先生としては「やめたほうがいいんじゃ?」という判断なのかな?
と感じました。

「抗がん剤治療をしないことで、命は短くなるかもしれないけど・・・」
と先生がおっしゃったときに、
私はたぶん、はじめて「ピリカが死ぬ」ってことを、
リアルな問題として、受け入れざるを得ないんだってことに、
気づきました。
辛いなぁ・・・と、
ピリカが発病してから、
はじめて思いました。
私は、
いつかピリカがいなくなるってことを理解しつつも、
その「いつか」から、逃げていたんでしょう。
アタリマエだけど、
彼はここにしかいない。
それは「命は永遠ではない」という一般論に埋没させるべき問題ではなくて、
指先に触れる、毛むくじゃらのほのかな温かさ、なのです。
出合って間なしの頃に、
彼が私の膝に、何の疑問や恐れもなく座り込み、
私という存在を認めてくれたときから、
彼のことが掛け替えのない存在になりました。
だからピリカという名前をつけました。
私が一番好きなアイヌ語は、
とっておきの猫につけました。

時間は有限だね。
だから今と言う瞬間の連続を更新して、
記憶を連鎖させ、繋げていく。
大切な思い出として、刻み込めるようにね。
あとどのくらいで、
私たちを乗せた船が沈むのかは分からないけど、
その旅が、なるべく楽しいものになるように、
ちょっと努力してみるよピリカ。
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