
里親さま募集の子たちを見てると、
多くの条件に
「完全室内飼」が当てはまる。
中には「ベランダもダメ」なんて厳しいものも・・・
我が家は「不完全室内飼」だ。
95%は室内飼養だけれど、
ベランダや庭は適宜開放するし、
ハーネスをつけて散歩もさせる。
そして、
ほとんどないとはいえ、ときに脱走させてしまう・・・
昔々の話だけれども、
行政が「猫の完全室内飼」を法制化しようとしたことがある。
もう40年ほど前の話。
けれども、
当時発足したばかりの、日本動物愛護協会は
「猫の習性に反する行動規制こそ、虐待にあたる」
として断固拒否し、
この法制化は取りやめになった。
それが今や皮肉な結果になっているのは、
どういうことだろうか?と私は疑問に思うことがあります。
実際のところ、
人と猫、どっち基準の話なのかな?と。
つまりその議論のすり替わりが、
猫にまつわる住民トラブルを回避する、
処分にかかる税金の軽減化などの理由からなのか?
それとも本当に、
最新の動物行動学の視点から見て、
室内飼養が適正と判断されたのか?
時代によって「常識」が変わる。
それは困った人間の習性かもね、
憲法だって見直されちゃう時代だから。
人は間違うこともあり、
けれどもそれを直すこともできる。
正しさの基準をさえ、しっかり持てれば。
もの言わぬ猫たちにとって、
何がしあわせなのかは?
それぞれの顔を見ながら考えていくしかないかもね。
※完全室内飼を否定するものではありません。
それがBETTERであることは分かっても、
BESTであるという確信が持てない、ということです。
最近のコメント