そこにロシアンの女の子が販売されていて、
私はいつもの癖で、
「けど、やっぱピリカのほうがぜんぜんカワイイな」
などとのたまった。
私にとって、灰色の子の中では、
ピリカが最強なのだ(笑)
けど、そう言ったあと、何とも悲しくなった。
思い出したからだ、
色んなことを。

↑お気に入りだった椅子の上で
彼のことを思い出さない日はない。
想像の中での彼は、
私の鼻に、鼻先を当てて挨拶してくれるけど、
現実には、そんなことはなかった。
彼は窓の外を眺めるのが好きで、
その虚ろな瞳からは、彼がどこを見ていたのか、
はっきりと分からなかったけれども(笑)
私は、そんな彼の隣に座って、
一緒に外を眺めては、彼に話しかけていた。
そのときのことを、よく夢に見る。
朝は、取り残された気分で起きる。
胸に感じる空虚さは、彼がそこにいた証拠だろう。
目をつぶっても、つぶらなくても、
彼の姿をはっきりとイメージできる。
眉毛が、両方合わせて7本しかなかったことだって。
ただ、
触れられないだけなんだ。
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