身近な存在になって、
もうかれこれ23年も経つ。

↑暴れ猫
私は基本的にわがまま勝手なので、
自分がしたいようにしか、できない。
それでも、彼らがそばにいる間は、
大好きな旅行さえ、取りやめにできた。
家の中でごろごろするのも苦手だけれど、
ときどきは、
猫のそばでごろごろ怠惰に過ごすのも悪くない。
ある小春日和、
縁側に置いたソファの上で、久々に哲学書を読む。
(大学生の頃は哲学を勉強していた)
頑張って読まないと理解できないのだけれど、
それを猫めは、邪魔をしてくる。
頁を叩き、頁の端を噛み、
まるで、そんなものより私のほうが面白いよと、
誘っているかのように。
見よう見まねで一時期凝った、生け花も
見事に破壊されるので、もうやめた。
代わりにカメラを再開したけれども、
ファインダーの向こうには、ほとんど猫しか見えない。
昨年秋に、我が家にやってきたノンノは、
子猫のせいもあって、猫も人間もフラットに対応する。
最近は歯がうづくらしく、よく噛んでくる。
そのせいで、レプンともよくケンカをするが、
嫁ともよくケンカをする。
私はそれを、笑って見てる。
私はよく笑うようになった。
わがままな私は、
猫のせいで、できないことも増えたけれども、
それまでしなかったことを知るようにもなった。
視点が変わったのかもしれない。
知らず知らずに、凝り固まっていた未来を、
猫たちが解きほぐしてくれたのかもしれない。
そういや彼らは、
身体が柔らかいもんね。
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