当時、私は大学生で、
大阪の北部で一人暮らしをしていたのだけれど、
たまたまこの日は、大阪市内の実家に泊まっていました。
眠りこけていると、
ドーンという音とともに、
ものすごい地鳴りが聞こえてきます。
最初は、それほど気にしなかったのですが、
その音がどんどん大きく(近づいてきた?)なり、
やがて猛烈な揺れがやってきました。
それがぜんぜん止まらないのです。
しばらくして止まったので、
階下の猫たちの様子を見にいくと、
階段を下りていく途中で、激しい余震がありました。
立っているのが危険だと感じるほどです。
実家では、猫は就寝時ケージに入れていたのですが、
皆、一様に起きだし、
ポカンとした表情を浮かべていました。
揺れがある程度おさまり、TVをつけると情報は錯綜。
その時はまだ、震源地が確定されていませんでした。
実家は、被害らしい被害はなかったのですが、
太陽が昇り、TVが神戸の街を映し出すと、
唖然としました。
まるで映画を見ているような、現実感に乏しい被災地の風景。
けれども高速道路が倒れてる、それが現実。
私の身近では、同級生の実家が半壊したこと、
それから私の下宿の壁が割れていた、
程度の被害しかなかったのですが、
たいへん多くの方が亡くなられ、また未だに
苛まれている方が多いことは、心を痛めることでもあります。
最近、
防災関連のTV番組の仕事を請けました。
それまでも、地域の防災訓練には参加していましたが、
専門的(意識して)に勉強すると、
あまりにも知らないことが多くて、吃驚します。
四国でも、この数年以内に、南海トラフを震源地とした、
大地震が来るといわれています。
有事の際に、どの程度のことができるかは、
事前の意識と準備の問題なのだと、実感します。
猫も、私たちも、無事であるように、
肝に銘じておきたいなと、感じました。

↑いざって時は、ピリカ(神)にお願い
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