これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

ここは九州の西の端、穏やかな気候の海に面した町さ。
だから、滅多に雪など降らないよ。
こんなところだから雪が積もりでもしたら街中大パニックになるんだ。
公共交通機関はストップ、学校は臨時休校。
雪国の人が見れば大笑いさ。
そして、こんな町に小さなお店を営む中年のおっさんが居たんだ。このおっさん、人からゲンさんと呼ばれ親しまれていたんだ。
ゲンさんのお店は商店街などではなく、県立高校の近くにあり朝夕には高校生がたくさん通るんだ。表には幹線道路が通っていてね、車の通りは多いんだけど、日曜ともなるとすっかり人並みは途絶え静かな通りになるんだよ。
このゲンさん、小さなお店だけど二軒持ってておかみさんと一軒ずつ切り盛りしてるんだ。
だから朝から晩まで毎日おうちは留守なんだ。だからペットなんて飼うつもりは全く無かったし飼えないと思っていたんだね。
このゲンさんには女、男、女の順に三人の子供がいて子供達は犬を飼いたいなって言ってたらしよ。でも、誰が世話をするんだ、お金がかかるんだぞって許してもらえなかったんだね。
こんなゲンが二匹の野良猫の世話を始めるなんて誰が思っただろうね。
そんなゲンについてはまた、次回。
お楽しみに。
※僕たちの近況

さあ、いよいよ始まった「ゲンさん奮闘記」どうだったかな。
僕が登場するのはまだまだ先の事だけど、良かったらまた遊びに来てね。待ってるよ。
byホワイト



















0
最近のコメント