これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

さて、七月も終わりが近づく頃ゲンさんのお店の前に一匹のガリガリに痩せた野良猫が現れたんだ。一見して野良猫と分かる汚れたキジトラのましてやシッポはぐるぐる巻き。
ゲンさんの目が光ったね。こいつが犯人か。よーし現行犯でお仕置をしてやると丸めた紙筒片手に仁王立ちさ。待つこと数分、野良猫はこてっと道端で横たわってしまったんだ。
さすがにゲンさんも拍子抜け。なんやこいつって感じで様子を見てたんだね。でも一向に動く気配が無くて逆に心配になっておなかをつついてみたんだね。そしたらむっくと起き上がり向きを変えてまた寝たんだ。悪さもしない猫にはさすがにゲンさんもお仕置き出来なくてね見逃したんだ。
そしたらしばらくしてどこかに行ってしまったよ。
そう、この猫こそゲンさんが世話をすることになる後のチップ君さ。でもこのときはまだ名前も無い謎の野良猫。名前を貰うのはまだまだ先の事だよ。
さあ、こんな野良猫が起こすチン騒動。また次回。
お楽しみに。
※僕たちの近況

最初はあんなにガリガリだったチップ君、今ではこんなに立派になったよ。
byホワイト



















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