これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

翌日、早速下見をするゲンさん。
これならば申し分ない。一人で納得してたよ。
さあ、居場所が決まれば今度は掃除しなければいけないよね。だって何年も使ってない場所だからゴミや苔でコンクリートが汚れているんだ。
ちょうど日曜日という事もあって、子供達と一緒に朝からお掃除さ。子供達も猫をそばに置いておけるんだと思って一生懸命手伝ったよ。まだまだ暑い八月も終わりの頃さ。
水をジャージャー流して、デッキブラシでコンクリートを磨いて。フェンスから出てきている雑草を切って。一日がかりさ。
あんな汚い、今にも死にそうなガリガリの野良猫の為に、一生懸命掃除している猫嫌いのゲンさん。なんとなく自分自身が滑稽でもあり、だからって不思議と嫌な気はしてなかったんだよね。子供達も一生懸命手伝ってくれている。少しはお世話することの大変さや命の大切さが分かってくれてるかなと思うと充実感の方があったんだと思うよ。
そして、やっと綺麗になったテラス。
さっそく猫を放してやったよ。
これでお前も野良猫に襲われずに済むぞって。
謎の野良猫と出会っってから一か月が過ぎた頃の事でした。
さあ、こうしてひと段落着いたように思えたゲンさんちの野良猫騒動。ところがこれだけでは終わらなかったんだね。
招き猫とはよく言ったもんだよ。猫が猫を呼び、新たな猫が現れたんだ。
次回はいよいよ僕が登場するよ。
お楽しみに。
※僕たちの近況

ここにくるまでは色々あったけど、今はこうしてお外を眺め平和に暮らす僕たち。
お待たせしました、来週から僕が登場します。
チップ君以上の運命の出会いをお楽しみ下さい。
byホワイト



















0
最近のコメント