これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

脱走癖が抜けないチップに苦慮するゲンさん。
ところが脱走するのはチップだけではなかったんだ。
ゲンさんちは敷地が狭いので一階が車庫と玄関。二階にダイニングと和室。三階が子供部屋になってるんだ。
でもって、二階のリビングからは隣の家の屋根が丁度正面に見えるんだよね。
朝食を食べている時、何気なく顔を上げたゲンさんの目に入ったのは隣家の屋根の上を歩く僕さ。
ゲンさん慌てて僕を呼んだよ。
「ホワイト、おいでって。」ってね。
僕もゲンさんに気付いたから、走って窓からお部屋に飛び込んだよ。
その時は、まだ僕の耳が聞こえないってゲンさん達も知らなかったから一生懸命呼び寄せたんだね。
僕も気付いたから良かったけど、もし気付かなかったらどうなってただろう。
今考えたらひやひやドキドキだね。
こんな事があってからゲンさんは、どうやって僕たちが脱走しているのか真剣に悩んだよ。
なんでやって。何処から脱走するのかなって。
そしてついに現場を発見。それはまた次回。
お楽しみに。
※僕たちの近況

これは三階の僕たちの部屋からを写したものだけど少しだけ屋根が見えるでしょう。ここを僕が歩いていたんだ。
でもこのお家も今はなくなって空き地になっているよ。
だからこれは去年の写真だよ。
byホワイト



















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