これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

こうして随分と猫の飼い主らしくなっていくゲンさんだったけど、僕たちの事お世話すればするほど気がかりになる事があるんだよね。
それはね、僕たちが居るテラスに屋根が無いことなんだ。
その頃はまだ秋晴れで気持ちのいい日が続いてたこともあって差し迫った問題にはならなかったんだけど、いずれ雨も降るだろうし、そうなったらどうしようって気になっていたんだね。
少しの雨なら車庫でもいいけど、本格的な雨になると吹き込んでくるからね、濡れちゃうことが気になっていたんだよ。
そして、そんなゲンさんの心配が現実になる日がついに来たよ。
一日中本格的な雨、雨、雨。
可哀想に思ったゲンさんは仕方なく僕たちを玄関に入れてくれたよ。もちろんリードは付けたままだけどね。
ちょっと窮屈だけど雨には濡れないし、そして嬉しいこともあったんだ。
それはね、代わる代わる僕たちの様子をゲンさん達が見に来てくれるんだ。
どうしてるかなって。だから退屈せずに済んだよ。
この日以来、雨がひどい日は玄関で過ごす事になった僕たち。
そして季節はいよいよ冬へと向かっていくよ。それはまた次回。
お楽しみに。
※僕たちの近況

これがそのときの様子。リンゴ箱に仲良くくっ付いて寝てたんだ。ちょっと狭そうでしょう。
byホワイト



















0
最近のコメント