これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

こうして過ごしているうちに季節は徐々に冬へと向かっていたんだ。
昼間はお天気のときはまだまだポカポカと過ごしやすい10月の初め。
でも、夜になるとやっぱり少しづつ寒くなってきていたんだ。
でもね、ゲンさんまだ僕たちをお部屋には入れてくれないんだ。
テラスには風よけの小さなスペースを作ってくれてるんだ。
ベットかわりに古いバスタオルなんかを持ってきてね。
このくらいの寒さならまだいいけど雪でも降り出したらやっぱり寒いだろうね。
それはゲンさんも分かっている事なんだけど、決断出来ずにいるんだね。
仕方ないよ、今まで猫と一緒に暮らしたことなんかなかったんだもん。こうしてお世話してもらうだけでもありがたいよ。
窓からはいつもゲンさん寒くないかなって見てるんだ。
僕たちもお部屋に入れてなんて暴れたり、窓をガリガリしたりはしなかったよ。
少しだけ甘えてみたりはしたけどね。
こんな僕たちがお部屋の中でもお利口に過ごす事が出来るってことが納得できるまでにはもう少し時間がかかるみたいだったね。
それまでは僕たちもお外でお利口に待ってることにしたんだ。
僕たちのことをゲンさんが理解してくれるまで。
そんなゲンさんについてはまた次回。
お楽しみに。
※僕たちの近況

昨日ゲンさんはインフルエンザに犯されて寝込んでいました。
巷で話題のタミフルを飲んで今日は元気にお店に出て行きましたよ。10代の若者じゃないから飛び降りる事も無いだろうっておかみさんが言ってました。
だから昨日は遊んでもらえませんでした。こうして二人で日向ぼっこしてましたよ。
byホワイト



















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