回顧録~あるワンコの話~４話目

2017年5月2日(火) 213 / 2

このお話しはノンフィクションでお送りしております🙇

四白朗と子供達、楽しい日々が続くと思っていたある日の夜、突然やって来た来客。
誰かと思えば近所の小学１年生とその母親。
その子供は、あの石を投げた子の弟。
何かと思えば、その子が四白朗に追いかけられて転んだ。どうしてくれるの。と言うことでした。
傷を見たけど大した事ない。だけど、傷の大きさではなく、凶暴な犬を放し飼いにしてどーのこーのと金切り声で撒くし立ててきて、聞いてるうちにムカムカしてしまった私は...
｢可愛いがってきたのは私だけどさ、飼い主が別にいるのに勝手に家に閉じ込めたり出来ないわ！だいたい凶暴にしたのはあんたの息子達だろ？！あの子が子供いる時に、石投げつけたりしていじめたから、凶暴になったんだろうが！｣
と、ぶち切れてしまい...子供だったんですよね...もう少し冷静になれていれば、未来は違ったかも😢
その数日後、回覧板で回ってきた中に入っていた紙。書いてあったのは...
｢○月○日
文京○町内において、野犬狩りを行います。
飼い犬を放し飼いしている方は、当日は家につないでおくようお願いします。｣
血の気が引くのを感じました。
この間の件の後の親の反応からして、親には頼れない。
悩んだ私は、次の日、部活に向かう道行きで友達に相談しました。
四白朗と会った事のある友達だったので、親身に相談にのってくれ、とりあえず当日、四白朗を私の家の中に匿う事にし、家の中に入れやすい様にと、その子が飼っていた犬の首輪と散歩紐を貸してくれました。
当日、馴れない首輪と散歩紐を付けられ、不安そうな四白朗をなだめながら、家の中で保健所の車がいなくなるのを見守る私達。
車の中には既に何頭かの犬の姿。この辺で見た事のない子達だったから、他の町内も回って来たのでしょう。その子達の鳴き声に耳を塞ぎながら、早く帰ってと祈っていました。
実際の時間はそんなに長くなかったのですが、私達にとっては三時間にも四時間にも感じられ、やっと居なくなった時には凄くほっとしたのを覚えています。
帰った後もなかなか安心出来ず、戻って来ないかと気が気でない時間を過ごし、だいぶ経ってから四白朗と外に出ました。そして一目散に子犬の元へ。子犬達は大人しく寝てくれていました。
それから暫くは、また保健所からのチラシが入っていないか確認し、周囲にもそれらしき車がいないか気を張る日が続き、大丈夫そうだと安心した矢先...近所の人から非情な現実を告げられたのです。

続く！！！
次こそは最終話💦

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