相性もあるので、いついつお見合いしましょう。と、言うところまでは話が進んでいたのですが、このお話、ご家族からSTOPがかかりました。
曰く、「(うちには既に猫がいるので)できれば、この子だけを可愛がってくれるおうちが良い。」
それなりにガッカリもしたけれど、私はこのご家族の考え方は正解だったと思います。
今、少し大人になったチビちゃんを見聞きする限り、なかなかに自我も強そうなタイプですし、なによりもおうち大好き。
住み慣れた場所でこそ、輝ける子じゃないかと(笑)。
人同様、猫にも個性はあります。
沢山の猫がいても、我が道を行くタイプ。
他の子を押しのけてでも、一番になりたい子。
いつも他の子の陰にかくれて、控えめに甘えてくる子など。
もしも、今、私がおすかる様を手放さなくてはならない事情が出来たとしたならば、一頭か少頭数で、常に構って愛情を注いでくれる、親しい人に託したいと思います。
契約上は、万が一の時はブリーダーさんに戻す約束ですが、この子の性格を考えれば、きっとわかってくださるはず。
おすかる様は、非常によく猫を見ています。
仔猫は無条件に可愛がる。
(多分、猫だとは思っていない。)
自分より格下と思う猫は、ガン無視。
同格か、自分より前に出ようとする子は脅す。
(若い芽は積む?)
明らかに一目置く猫には、寄り添う(笑)。
よく言えば、切り分けの上手な女。
悪く言えば、日和見主義。

被害猫A 「シャー言われたの、ぶつの。」

被害猫B 「隣からおやつ盗られました!。」

被害猫C 「お子ちゃまだからって無視すんなよぅ。」
ご実家では、体の大きなパパ猫にべったり。
最初の嫁ぎ先でも、他の猫を押しのけるような事はなかったそうですが、私の所にきてからは、おとなしい兄とふたりだけなので、相当我儘になっていると思うし、ショーで褒められる事に慣れてしまったので、最早、多頭数の中では、ただのジャイアンになりかねません。

「ここではあたちのほうがエライですよ。」
人間にだって、性格によって向き不向きがあるように、猫にだって向いてるおうちや、そうでないおうちはあると思います。
静かな環境を好む子が、多頭数のおうちにいたり、賑やかな性格の子がひとりでお留守番ではストレスも溜まります。
皆、よりよいおうちに行けるよう試行錯誤されているのだと思いますが、時折、貰い手がついたらラッキーとばかりに手放される子や、誰でもいいから取りに来て系の譲渡も見かける事があります。
物じゃないのだから、せめて「取りに」ではなく、「迎えに」くらいは言ってほしいと思うのは、私が細かすぎるのでしょうか。
生まれるおうちは選べなくても、せめて譲渡の際には、人側の条件ばかりではなく、猫の性格を見極めてから、その子の性格にあった環境に譲ってあげてほしいなと思いました。

「生まれた時から唯我独尊だったですよ。」
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