
二階の一部屋は、猫族のために開放している。
その入り口脇の段ボールで作った寝所に、
よく黒い「まゆ」が落ちている。
大きい。まるい。
微細に振動し、吐息が漏れる。
ちゅ~るがあると、すぐに割れて、
可愛らしいレプン姐さんに変わる。
我が家の不思議のひとつ。

そのすぐそばで眠るノンノ。
彼女はこの小さなスチロールの箱が大好きだ。
もう少し大きなものに変えても、このサイズがいいらしい。
私たちの間では「ノンボ(ノンノBOX)」と呼んで、
大切に保管している。
こんなお歳暮が送られてきたら、嬉しいのか嬉しくないのか(笑)

マルリも大人になり、すこし凛々しい顔つきになった。
子猫のときからの天性の愛らしさは、大人になっても変わらず。
人を人とも思わない、図々しさで、彼の星はぐるぐる回る。
その引力に私たちは引きつけられ、一緒に回るだけだ。
それが時に腹立たしくもあるが、抗えない自分が滑稽にも感じ嗤う。

先日のお医者様の見立てで、皮膚炎の回復が認められたビグ朗。
いよいよあと2日で旅立ちのときを迎える。
やんちゃ盛りの現在、里親様はうまくあしらってくれるだろうか?と、
ちょっと冷や汗。
マルリの弟分として、まるで彼の子猫時代を彷彿とさせ、私たちは苦笑い。

今日は朝から雪が積もった。
ナミはこの色に溶け込むよう。
唐突に降りはじめた雪のように、彼との出会いは突然だった。
南国のここで、雪はすぐに溶けてしまうが、
彼はずっとここにいる。
大きくて重たい雪。ゴハンも無限に食い尽くすが、
うちに降ってくれて、ありがとう。



















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