それを鎮めるために「アンガーマネジメント」というものを勉強しています。
以前、安倍首相が無体な質問をされても「6秒待って」(怒りの反応を納め)それから意見陳述する…といったことで注目を集めたスキルです。
もっともそれだけでは、怒りそのものは収まらないので、
アサーティブという態度表明のスキルで、理性的に自己主張しなければなりません。
これはつまり、
怒りそのものは無駄ではなく、怒りに怒りで返すのが無駄、ということを意図しています。
ただまぁ、アサーティブは相手も理性的であれば効くのですが、
現場ではなかなか使えないことも多いと実感しています。
さて、
学生時代、私は「インド哲学」というものを勉強していました。
ここでの怒りの定義は「性質」といったもの。
ヨガをやったことがあるひとなら、レクチャーされたことがあるであろう、
3つのグナ(トリグナ)という、物質(私たちも含む)の構成要素のことです。

こうしたグナの中で「怒り」を支配するものはラジャスという性質です。
一般に活発な人は、ラジャス優位の性質を持つとされます。
逆に、たとえば大うつ病などを患うと、タマス優位と言われます。
また、虚言癖のある方はラジャスとタマスが優位になっています。
こう見ると、サットバ優位が最上であるかのように思われます。
実際に、ヨガの先生はサットバ優位にしましょうとレクチャーする場面も多いでしょう。
けれどもそれは、途中のプロセスで、実際には3つのグナのバランスを均等にすることが理想です。
ただ、よっぽど宗教的に関心がある人でもない限り、
こうすれば輪廻の理を知って「解脱」できますよ…なんてワードに、魅力は湧かないでしょうね(笑)
それはさて置き、この怒りは、古来より様々なトラブルの原因になっているのは確か。
「アンガーマネジメント」では、そもそも「怒りの原因」をココロに留め置かない、
ことを推奨しています。つまり「かわす」ということ。
安倍首相の6秒も、その「かわす」テクニックの1つです。
すぐに言い返すと、相手の「怒り」に反応し、それをココロに留めたまま、反応してしまいます。
そうしてココロに「残る」ことで、怒りは増幅し、怒りが怒りを呼ぶ事態になります。
だから、「話す」や「書く」ことも怒りを増幅させる源となります。
それを思い出したり、読み返すことで、再び怒りが湧いてくるからです。
私は、その時間が無駄だと思っています。
じゃあお前は、怒りを感じたときに何してるんだ?と問われると…
ほぼ間違いなく、レプン姐さんのことを考えています(笑)
「今、姐さん何してるんだろう?」と想像します。
で、相手には何も言わないようにします。

これだけで、ずいぶん(私にとっては)平和にモノゴトが解決します。
相手も単なる怒り損でしょうが、私さえ乱されなければいいのです。
怒ったら負けだし、嫌味を言ったら負けだと思わせないと、そういう性質の人は
いつまでも粘着してくることが多いので…
相手にすることで、何か私たちにとって利益になれば、頑張ってもいいと思うんですが、
そうでもなければ、「単なる無理ゲー」に、自らすすんで参加するようなもの。
困ったら自分の家の、愛猫をぎゅっとハグ。
きっと愛猫はサットバな状態へ導いてくれるハズ。



















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