べる - ねこザイルさんの猫日記

べる

2018年12月6日(木) 860 / 40

もう、残された時間は少ないようです。
それでも3日前くらいに、久しぶりにカリカリを食べました。
数粒ですが。
体に悪いことは承知していますが、スープ系にカロリーの摂れるパウダーを混ぜてあげたり。
ちゅーるですら「嫌」するときがあります。
口元にチョンとつけてあげると「あ、これ好き」と舐め出したり。
2.3キロあった体重も2.1キロまで減りました。

静脈点滴は10回しました。
でも下がりません。
もう限界のようです。
この数値でもグッタリはしていないんですよ（ほぼほぼ寝ていますが）
だって、シンクにあがるし
今日はお出迎えもしてくれました。
キャリーの中では鳴くし、シャッキーンと手も出して「だせ！」とﾌﾟﾝﾌﾟﾝしています。
この子のどこにそんな力があるのだろうと思います。

でも
もう可愛いお顔はしてくれません
できません。
しんどそうな瞳をしています。
それに今、寝ているときにヨダレが出ちゃうので自慢の毛が汚れてしまいます。
タオルを切って、なんちゃってヨダレ掛けを作りました。
尿素症の為に口腔内のバクテリアが繁殖し、酷い口臭です。
歯周病のニオイですね。
それを拭くときに「べるちゃーん、べっぴんさ～ん♪」と話しかけています。
嫌がってますけど。

可愛く撮れている写真もあるので見て欲しいのですけど
フォルダには元気な可愛い無邪気な写真ばっかりで、辛くなるので開けなくて。

先生の亡くなった猫さんも腎不全でした。
最後までべるのように、比較的元気はあったようです。
（元気というと誤解させちゃいますね。。）
鼻にカテーテルを入れることも提案はありました。
猫はそんなに気にしないそうです。
ただ、飼い主さんのショックや抵抗があるって。
でもカテーテルを入れればお腹を空かせることは無いって。
抵抗のあった飼い主さんも、そのカテーテルが外れると「入れて欲しい」と来るそうです。
カテーテルを鼻から入れても、口から食べることもできるのだとか。
迷います。
お腹を空かせたまま逝かせるのは嫌です。
でも、鼻にカテーテルを入れるのは、べるは望むのだろうか。
体力は維持できるでしょう。
でも尊厳はどうしたらいいのか。
どちらを選んでも後悔は残ると思います。
先生と話していて泣いたのは、今日が2度目。
今日は診察室を出てから、待合室でキャリーの中のべるを見て嗚咽でした。
どうやら祈りは通じなかったようです。
都合のいいときだけ神様へ祈ってもダメですね。

先生は
「1年に何例かは奇跡を起こす子がいる」と話されていました。
猫って、想像を超える力を出してくれる時があるそうです。
まあ、それも慰めなのでしょう。

べるは3年前の12月8日に、お外で保護されました。
1.9キロしかなく、全身ノミだらけで重度の貧血。
そのときに既に腎不全の状態でした。
我が家へ来たのが12月18日です。
それから何度か低調にもなりましたが、元気に過ごしてくれました。
いつのまにか私にも欲が出て、このまま一緒にいられるのではないかと。
大きな勘違いでしたね。

コップに注がれた命の水は、まもなく溢れてしまうようです。

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