日記もすっかり放置で、あけおめことよろ、鬼は外!なこの頃です。
我が家は大して代わり映えもせず、平穏に過ごしているけれど、外は寒くても、窓越しの陽射しが日々力強くなってきています。
1月が初春とは、昔の人はよく考えたものだと感心。(旧暦だけれどね。)
よく見ると、冬の間は枯れ木に見えた木々が花芽を付けていたり、明るい時間も長くなってきたように感じます。

さて、春!。
春と言えば、猫たちにも恋の季節が訪れます。
猫は本来は長日動物なので、日照時間が長くなってきて、気温が暖かくなれば発情します。
ただ、一度発情して受胎しなければ、繰り返しヒートは来ますし、子供を産んでも条件が合えば短期間に再度発情します。
まして、おうちの中にいる子は、一年中適温で、照明のある部屋にいますから、季節を問わず発情の機会はあるわけです。
都会の蝉が、夜中でも鳴くのは街灯のせいと同じです。
保護をなさっている方などは、特に頭の痛い季節でしょうし、今後増えてくるであろう、里親募集の子猫を思うと、心が痛みます。
毎年、沢山生まれる命の全てに受け皿があるわけではありませんよね。
片方で貰い手のつかない子猫を減らそうとしている方々がいても、わざわざ増やす方もいる。
以前から、時折見かける繁殖相手募集の書き込みには、ため息を通り越して、怒りさえ感じる事があります。

「もっちーは、ひっくりかえったですなの。」

「たーちゃんは、かたまっちったでち」
個人的な意見としてはる、普段室内飼いをしている猫が脱走してしまった結果として、子猫が産まれたなどの場合、二度と同じ事が起きない前提ならば、お目こぼしはあっても良いと思います。
が、故意に増やすひと。
生まれた猫をどうするのか聞くと、大抵の方は、全部自分で飼う。または、友人知人に貰い手がいる。などと仰います。
10頭生まれても、一生全部飼えますか?。
友人知人親類縁者ほど、当てにならないものはないって知っていますか?。
近しいだけに、声をかけるのも簡単ですが、お断りされるのも簡単なのですよ。
以前にも書かせていただきましたが、うちには障碍を持って生まれた子がいました。
育児放棄した母猫から、初乳を飲ませるのも格闘でした。
譲りたくても譲れない子が生まれる事もあるのです。
命である以上、考え抜いた交配であろうが、偶然の交配であろうが、そう言った子が生まれる確率はゼロではありません。
難産や死産だってあります。
でも、少しでもゼロに近づけたいから、きちんとした繁殖をしている人は、最大限リスクを減らす努力をするのです。
ただ単に飼い猫の生んだ子を見てみたい。や、血統種を飼っているから。だけの交配の行く末をきちんとお考えなのでしょうか。
血統に関して言えば、ごく一部の猫種を除き、他種との交配では◯◯種と名乗る事はできません。
たとえ、血統書を持った同種同士の交配であっても、申請をしなければ血統書はとれません。
系統や血統背景を理解できていないままの交配は、その猫種の持つ短所が増幅する場合もある事をご存知でしょうか。

「ガクブルなの。でち。」
ご自分の猫を繁殖させたいのなら、きちんと勉強をして、動物取扱業を取得なさるべきです。
考えなしの交配で子猫を産ませるのは、知らない猫の為に自腹で里親募集に奔走している方にも、血統種本来の形を維持するために努力を重ねている方にも失礼です。
ネコジルシでは、故意に繁殖させた猫の里親募集は出来ません。
それならばいっそ、繁殖相手募集も禁止になれば良いのに。と、私は思ってしまいました。

「猫ブームは終了したですよ。」
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