最近の私のモットーです。
ネット募集を始めた当初は、単身者NG、高齢者NG、未就学児NG、
プラス多重応募NGと、ガチガチに武装して、見えない何かと闘っていました。
でも大切なのは「心」「姿勢」そして「マッチング」だと思うようになったんです。
それは昨年、多くの多頭飼育崩壊を目の当たりにしたことも起因しています。
ボランティアが一頭一頭、丁寧に譲渡を重ねていっても、一瞬でそれらを帳消しにする破壊力。
多頭崩壊。
殺処分にできない以上、保護するしかありません。
見てしまったら、手を出さずにはいられません。
そして次に予測できるのは二次崩壊。負の連鎖です。
高齢者の崩壊、アニマルホーダーの崩壊、ボランティアの崩壊、
今後は殺処分より、この多頭飼育崩壊が焦点になるのではないでしょうか。
今回、モモに応募してくださった中に単身者の女性がいらっしゃいました。
ネコジルシユーザーのさささびさんです。
もちろん、ひとり暮らしというだけではお断りしません。
お会いして、お話を聞かせてもらいました。
生活環境や、緊急時の預け先だったり、医療のこと、お留守番などなど。
とても丁寧に、飾らず、胸の内の不安を包み隠さずお話してくださいました。
初めて猫を飼うので心配です、と。
ひとり暮らしの猫飼いの先輩に相談しています、とおっしゃっていて、
猫飼い20年、獣医よりもよっぽど猫のことはわかっているわ、と言いながら、
未去勢で外飼いしている吉田さんの飼い主より、よっっっっぽど信用できると思いました。
聞く耳は大切です。
将来のこともきちんと考えてらして、とても信頼の置ける方だと思いました。
ここ、大事ですよね。
今、欲しい! という衝動だけでは人の心は動きません。
そうやって安易に飼われた方の尻拭いにボランティアさんたちは日夜明け暮れているわけですから。
「無責任な飼い主を増やさない」は「殺処分を減らす」と同意義です。
モモとはご縁にはなりませんでしたが、大人猫を紹介できたら…と思っていたら、
さささびさんは初めての譲渡会で、積極的に保護主さんたちの話を聞き、教えを請いつつ、
その日参加していた子のトライアルを決めてらっしゃいました!
多頭飼育崩壊の子で大きな大きな爽くん。
爽くんは体調も性格も安定している大人猫で、
長時間のお留守番も気になりません。
むしろ、やっと静かな環境で家猫らしい生活ができるんです。
ぴったりのマッチングではありませんか。
こういうマッチングが増えて行けばいいなと思います。
うちの里親さんではないですが、全力で応援します。
さささびさん、初めての猫飼いデビューおめでとうございます。
ネコジルシには心優しき世話焼き母さんがたくさんいるので、
ぜひとも頼りにしてください。
爽くんのペースで、急がず焦らずゆっくり家族になってください。
それが大人猫を迎える醍醐味でもあると思うのです。

居場所のない猫たちに、自分だけのおうちが見つかりますように。
さささびさん日記
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