数日前、朝出かけるときに雪?らしきものも舞っていたのに、昨日、今日でだいぶ桜も咲きました。
平成もあとひと月ちょっとらしいですよ。

桜の季節のお約束。夜桜おすかる様。
今朝、ゴミ捨てついでにコンビニに行った時、いつも(多分勝手に)餌やりがされている裏通りで猫が朝礼をやっていたのですが、ノルウェージャンフォレストキャットみたいな子が、道路に置かれた紙皿のカリカリを食べていました。
名前が長ければ良いってものでもないので、以下全部猫種は略しますが、最近はノル風味だったり、ラグ風味な外猫を時折見かけます。
ぐるぐる模様や耳折れの次は、大型猫種が街を闊歩するのかと考えると、猫嫌いの人には恐ろしいものがありますが、私的には、それらがフェルト状になった毛玉をぶら下げて徘徊しているのを想像するほうが恐ろしいです。
毛玉以外の玉ならば、更に恐ろしいです。
ほかの方の日記でも触れられていましたが、純粋な日本猫を本当に見かけなくなりました。
先日のショーでも、ハウスホールドペット(家庭猫)の大半は、メイであったり、アビであったりetc。

うちの子の順番になった時、ジャッジが思わず「やっと普通の日本の子がいた。」と、呟くような状態でしたが、そう言われたもっちーすら、実は純粋に日本猫とは言い難く、長毛やダイリュート遺伝子が入っています。
兄に至っては、目色、毛色の時点で日本猫とは呼べません。あ、大きさも(笑)。

「おっきなハツカネズミじゃなくて、もっちーなの。」
ショーのルールとしては、家庭猫には様々な事情で血統種としてのナンバーの取れない猫も含まれるので、日本猫ぽい子が居なくても、本物の血統種がいても、何の問題はないのですが、見事にこの日は洋猫系ばかり。
と、思ったら、こんなかわいらしい子がいました。

今では希少なジャパニーズボブテイル。
短い尻尾の先に行くほど黒くて、筆先に墨を含ませたような感じと、前髪パッツンがラブリーでした。
でね、最近の里親募集を見ていて思うのです。
日本猫である事や、ボブテイルである事って貴重だし、堂々と誇れば良いのに、何故かムリクリに洋猫の品種名に当てはめたりする人がいるのはどうして?。
色柄が似ていても、それはやはり本物ではないし、中には日本ではあり得ないような品種名を名乗った保護猫がいたり。
尻尾が短かったり、日本のmix猫である事は、隠さなければならない事柄なのでしょうか。
保護主さんは、貰い手がつくように知恵を絞っているのかもしれませんが、それって貰う側からしたら虚偽ですし、もしも◯◯種と思って飼っている人が、お友達や獣医師に「違いますよ。」って否定されたら、それはそれで傷ついたりする事もあるんじゃないかしらね。
もちろん、猫のかわいさには変わりはないし、間違いだったからって、手放す人はいないと信じたいですが、嘘はダメでしょ。
名乗られた猫種を維持するために真摯に取り組んでいる方にも、血統なんかわからなくても我が子同様に可愛がっている人にも、どちらにも失礼な気はします。

「たーちゃんは黒猫種でち、たーちゃんもそう思うでち。」
見た目洋猫系な交雑化が進んだ背景、これはもう血統種を飼っている人の管理の甘さ以外にあり得ないのだけれど。
猫に関する情報が少なかったり、犬も猫も半外飼い当たり前な時代の人を責めても仕方ありません。
でも、これだけ情報が溢れかえった現在も、ペットとして飼っている子を未避妊のまま、出入り自由にしたり、なんとか種ってだけで、安易に増やそうとしてしまう人もいます。
日本猫を絶滅危惧種にしているのは、海外から持ち込まれた血統ではなく、日本の猫飼いさんのモラルです。
増やしたからって飼いきれずに外に出された猫や、未避妊の子がお外の猫と交尾して、ありえない毛色や柄が生まれると、◯◯種として募集されたり、応募が殺到したりの繰り返し。
本来は、生まさない、増やさない活動をしているはずの人たちの中にも、何故か根拠のない品種名をつけてしまう人がいるのが不思議で仕方ありません。
◯風、◯系ならわかりますが、純血種と言い切ってしまう事で、素人繁殖の対象になって、お婿さんやお嫁さんを募集されちゃっても知りませんよ。
どんな猫だって、猫は猫。
血統団体だって、こんなクラスを設けているのに、日本猫を見かける機会が少ないのは寂しいですね。
最近のコメント