ペット保険に入れなかったブッコさん。

もしもの時のため、少しずつブッコさん貯金をしていました。
月々1000円という本当に少額。
それにボーナスの時や残業の多かった時などに何万円か加算して、という感じでコツコツと貯め、それなりの金額になりました。
だけど、そのお金をあまり使わないうちにブッコさんは逝ってしまいました。
まだ金銭的には余裕があったんだから、あんなに急いで逝ってしまう事はなかったんだよ。

「病院、嫌にゃー!」
さて、この残ったお金をどうしよう、と思った時に、ブッコさんを可愛がってくれたお礼にと家族で温泉旅行に行く事を思い立ちました。
もともと猫を飼う事に両親は賛成しておらず、それでも私がどうしても迎えたくて、半ば強引にブッコさんをお迎えしたのでした。
実際にブッコさんが来てからは、二人ともブッコさんを可愛がってくれました。昭和の考えが抜けきらない二人にとって猫の室内飼いはかなり気を使う事だったらしく、苦労もしていたようです。
だから、そのお礼に、と温泉旅行を計画したのでした。
しかし父の都合が悪くなってしまい、母娘二人の温泉女子旅になりました。
行き先は、銀山温泉。

全国的にも有名な、大正レトロな温泉です。
銀山温泉のある尾花沢市は県内有数の豪雪地帯。
花笠音頭にも、「雪を眺むる尾花沢」と歌われています。

屋根の雪がすごい(゜゜;)
お昼は温泉街のお店でお蕎麦をいただきました。
実は私、鬼平犯科帳を読み、その中で長谷川様が市中探索の折りに店に入り、「酒と、蕎麦をもらおうか」と言うのに憧れていたんです~!
でも基本、車移動の私はそんな事できる筈もなく。
今回、念願のお昼から「酒と、蕎麦」をする事ができましたー(*≧∀≦)
観光地価格でお値段は結構しましたが、美味しかったですよ。
お風呂上がりには、湯あがりサイダー。
瓶のラベルもレトロなデザインで可愛い。
夜はガス灯が灯って、幻想的。

予約した旅館の部屋は、なんとベッドルーム付き!
こんなお部屋に泊まるのは初めての事。
なんだかドキドキしてしまいました。
肝心の温泉は、少し白濁した熱めのお湯でした。
とても温まって、お風呂上がりは体が真っ赤!
いかにも温泉らしい硫化水素の匂いはあまりしませんでしたね。
大正時代の建物と言っても、やはりそこここを補修しているようで、昔の建物がそっくりそのまま残っている訳ではないようです。
でもね、やっぱりなかなかの物です。
屋根の軒だったり、窓の棧だったり、細かい所の細工が洒落ているし凝っているし。
私が泊った旅館も、階段が昔ながらの急な階段でしたが、一段一段の手すりの下部分に透かし彫りが施されていました。あ、エレベーターもあるので、足腰が弱くても大丈夫ですよ。
きっと歴史的な建築物に興味のある人は、見るだけでも楽しめるんじゃないかな。
銀山温泉を紹介した写真も雪景色が多く、銀山は冬‼️というイメージが強いですね。でも豪雪地帯のため冬季閉鎖になっている所も多いようです。昔、銀を採掘した坑道跡など。
今度は夏に来て、そういう所にも足を伸ばしたいと思いました。
ブッコさんのおかげで、思いがけない温泉旅行ができました。ありがとうね、ブッコさん。
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