でんじろうの去勢手術が心配で、胸がざわざわして仕方がない。
神様からのギフトのように可愛いでんじろうの大事なものを取り上げるなんて、どうしても気が進まない。
手術前の絶食絶水。
これだけでも胸が痛むのに、でんじろうは懐に手を伸ばして「ごはんは…?」とねだってくる。
「早く今日が終わってほしい」
奴隷はすでに涙声だった。
小心者の奴隷は、GWで帰っていたお父ちゃんに託して、でんじろうを病院へ送り出した。
一時半過ぎ、病院から電話。
「今から麻酔をかけます」
その言葉に、奴隷は渾身の想いで「でんじ、がんばれ…がんばれええ…」と唱える。
ところが、10分も経たないうちに再び電話が鳴った。
「げッ!まさか、でんちゃんに何か!?」
心臓がバクバクする。
お父ちゃんが電話に出る。
「あ、そうですか!ありがとうございました!」
その声が聞こえた瞬間、奴隷はようやく息をついた。
「もう終わったんだって。5時以降に引き取りに来てくださいって…」
にゃんということだ!
あっという間に手術終了🙀
たった数時間会っていなかっただけなのに、でんじろうが恋しい。
先生に抱っこされて現れたでんじろうは、疲れたような、情けないような、ちょっとしょぼくれた顔。
奴隷の心は張り裂けそうだった。
こんなことで動揺してどうする、と自分に言い聞かせる。
しかし、そんな奴隷をよそに、先生が誇らしげにガーゼに置かれた“何か”を披露したのである。
なんて小さな、雄の証明。
それは取り上げられた、でんじろうの神様からの贈り物、○○だったのだ………。
家に戻り、エリザベスカラーをつけたでんじろうが、よろよろと歩き出す。
その姿を見たきんじろうがシャーシャー威嚇。
眉間に皺を寄せ、突然現れた“得体の知れない生き物”にビビっている。
奴隷は今夜、あの○○の夢を見るかもしれない。
そして、さめざめと泣くのだろうにゃ…。
でんじろうへ。
それでも言わせてほしい。
でんじろう、ぼくはきみを讃える。
よく頑張った。
本当によく頑張ったのだ!!💐👏👏👏




















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