天気の良い日、ウチの猫達はよくベランダに出て日向ぼっこをしたり、柵に登って周囲の見張りをする。パパさんが2階に上がると「ワーイ、行く!行く!」とばかりに3匹が駆け上ってついてくる。
今日も久しぶりの晴天だったし、明日からまた雨らしいので、猫達はいつものようにベランダを行き来して好きなように過ごしていた。
昼過ぎに次女が猫たちを探してベランダに出ると、そこにはポーしかおらず、いるはずのラーラの姿が見えない。そしてポーは柵の上から下の庭をじっと見下ろしていた。その視線の先には・・・
首輪が外れて庭に落ちていた所を見ると、自分で降りたというより、どうも脚を滑らせて踏ん張ったが落っこったようだ。
ちょうどジョギングから帰って来たばかりのパパさん。ただならぬ様子に緊張感が高まる。見ると、庭の隅っこにラーラがいる。そこからはパパさんと向こう三軒両隣を追いかけッ子。ご近所のお庭に不法侵入を繰り返し、しかしとうとう姿を見失った時、「あー、トトが旅に出て一年なのになぁ・・・」と。残りの男子二名が出ないようにして、和室の掃き出し窓を開けてしばらく待つことに。
10分後、窓から「チッッチッチ」と呼んでみた。すると、物置きの裏からそっとこちらを覗くラーラが。不安そうに「ミャー」と細く哭いた。
ここで焦って近寄るとまた逃げるので部屋の奥から「チッチッチッ」と呼ぶ。果たしてラーラが慎重に寄って来て、最後はパッと逃げ込む様に部屋に入った。
その瞬間の喜びをなんと表現したらよいのだろう。ラーラも怖かったのだろう。すぐに猫棚の一番上に上がり、ジッとしていた。その後、ポーが「大丈夫だった?」とでも言うように棚に上がって、久しぶりに兄妹揃って寝ていた。

「ラーラ、よく自分で帰って来られたな。ここはもうずっとラーラのウチなんだよ!」と寝ているラーラを撫でながら話しかける。ラーラはと言えば、聞こえているかのように、静かな寝息が「ゴロゴロ」に変わっていた。
そうそう、「ゴロゴロ」と言えばタビーさん。今朝、まどろみながら撫でていると小さな音で「ゴロゴロ」ができた。こちらも一安心。
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