と言っても、型紙すら書いていないし、縫い方も直線ばかりでそんな難しくはないかと…
猫の話は出てきませんw
まず裁断ですが、型紙を書くなんてめんどくさいので、直接布に線引いていきます。
長方形ばっかりですから、むしろ型紙を書くのは大変なので。
…と思ったのですが、結構めんどくさかったw
定規で直角をとって長方形を書こうと思っても、なんだかどうしても平行四辺形になってしまうマジック。
多分…なんですが、エクセーヌが少しだけ伸縮するので、距離が長いとどうしても1cm位の誤差が出てしまうようなんです。
逆に言えば、多少伸び縮みするのでその程度はあまり神経質にならずでよいみたいです。
ちなみにエクセーヌのぬい方は、普通のスエードと同じでよいそうです。
30番の糸、16番の針で。
60番の糸でも縫えますが、試してみてやっぱり30番のほうがきれいに見えました。
熱には弱いので、アイロンは弱(のスチーム?)で。
毛並があるので型紙の配置に気を付けなければいけないのですが、あまり気にせずにやりましたw
濃い色の生地だと毛並が目立つかもしれないですが、淡い色は目立たなかったです。
布端は切りっぱなしでOKです(とても楽!)
で、定規やメジャーでソファを測っても、どうしてもきっちりできないので、こうしました。
1本縫う→ソファに合わせる→次縫うところにチャコペンでしるしつける→縫う…の繰り返しw
フィットさせるにはそれが一番確実かなぁと。
なのでうまく文章にできないんですよ~。
大変だったのは、でかいカバーを付けたり取ったり何回もすること。
なので、気力さえあればきっと誰でも作れます。
あともう一つ大変だったのは…
目飛びです…
全く、「プロっぽい人」としては恥ずかしい話なんですが、目とびの仕組みについて正直よくわかっていませんでした。
このエクセーヌ、直線は平気なんだけどなぜかこまごましたところやカーブになると目とびが半端ないんです。
自分で言うのもなんだけれど、もう22年使っているミシンですがとても優秀で、今まで目とびや縫い目が汚いということにあまり悩んだことがありませんでした。
それでも、経験的に「布を突っ張りながら縫うと縫い目がきれい」というのはわかっていて、自然とやっていたんです。
今まで、ビニールでも本革でも大体どんな布でも、抑えがねの下に入りさえすれば縫えていた私のミシンちゃん。
なぜここに来て急に目とびなのか…
今回とても苦労しちゃいました^^;
とうとうミシンが壊れたのか、そちらも疑ったけど問題なさそうだし…
もう、3cmおきに3cmの目とびとかするんで、全く使い物にならない…
目飛びの理由は、カマがずれているとか、針が痛んでいるとか、サイズが合ってないとか色々あるんですが、そういうのはもちろんチェック済み。
こうなってくると、そもそも目とびをするメカニズムを知らないと、何でカーブだけ目とびするのかわからないじゃないですか…
ヒントは、「直線は縫えている」ここにありました。
さっきも書いたけど、「経験的に突っ張りながら縫う」のは、直線では実行できているんです。
カーブとか、角とかになると、引っ張りながら縫うのはとても難しい。
結論から言うと、これができていなかったために目とびしていたのでした^^;
絵にするとよくわかるかなと思います。
エクセーヌは人工スエードで、皮革と同じような伸び縮みの仕方をします。
手縫いをして気づいた事ですが、とても針が刺しにくいんです。
(なので待ち針も使わずに縫ってましたw)
針を刺すと、腕に鉛筆刺した時と同じようなカンジで、反発してくるんですよね。
これと同じことが、ミシンでも起きているんです。
↓針が上から刺さる時

↓刺さった針が抜ける時

つまり、この布が押し込まれるような感覚のせいで、上糸と下糸のタイミングがずれて、下糸をすくってこれないようなんです^^;
つーまーり、布を突っ張れば解決!するような気がしませんか?

というわけで布を突っ張りながらやってみました。
やりにくいカーブや角もがんばってかなり突っ張りながらやったら…できました^^;
カマがずれているは問題外ですが、針が痛んでいる場合も、布に針が刺さりにくいわけですからきっと同じようなことが起きるんだと思います。
あと、馬力の無いミシンでも同じことがおきます。
どちらも、針が刺さらないで布がたわむから、カマに入るタイミングがずれて下糸をすくって来れないんだろうと…
ちなみに、ウチのミシンでは2枚重ねの直線なら問題なく縫えました。
縫い代を片返しにして押えミシンをするとき(つまり、布3枚重ね)のカーブや角だと普通に縫っただけでは目とびしました。
というわけで、一番細かかった「背もたれの上部」はとても人様にお見せできるような感じじゃなくなっちゃいました^^;
コツをつかんだ後の部分は、自分で言うのもなんだけどとても美しいです。
今回は、色々勉強になりました^^;
もし人工スエードはやっぱり難しそうだなとか、ウチのミシンの馬力ではちょっと心配…というようなら、まずはサンプルを取り寄せて縫ってみるとか、別の生地でトライしてみる、というのはありかなぁと思います。
人工スエードでなくても、「爪が引っかかりにくい」生地は他にもあるかなぁと。
フリースとか、どうだろう?ダメかな?
あともう一つコツを言うとすると、次の縫い目のしるし付けをするときに、ぴったりよりも少しきつめに縫うと、かぶせたとき美しいです。
ある程度は伸びてくれるので、ちょっとだけきつめのほうがきれいにフィットするみたいです。
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