自転車置場に自転車を停めていると、かすかに鳴き声が聞こえる。
この声は間違いなく動物の赤ちゃんの声。
どこから聞こえるんだろう?と辺りをキョロキョロ見回すと
少し離れた場所にダンボールが置いてある。

…嫌な予感。
ダンボールに近づくと、そのダンボールには「ネコ」と書かれてあった。
ドキドキしながら開けてみると、予想よりもはるかに幼い子猫が4匹。

目も開いてない。へその緒がついてる。
元気なのは1匹だけで他の子たちは力なく鳴いているか、グッタリしたまま動かない。
その間に何人か通り過ぎて行ったけど、見て見ぬふり。
…どうしよう。
動物大好きだけど、猫の飼育経験はない。
一緒に暮らすなら犬!な私だったので、これまで猫とは無縁の人生だった。
おまけに同居している父は猫が好きではない。
でも、でも…。
目の前にある小さな命を見捨てることが出来ない!
父には里親さんが見つかるまでの条件で頼み込もう!
幸いにも母は私と同じく動物大好き人間で情に厚い人なので味方になってくれそう。
愛犬たちのお散歩を早々に切り上げて、自転車では連れて帰れないので一旦帰宅。
すぐに車を走らせ多摩川へ。
誰かに拾われててくれれば良いな…。
だけどダンボールはそのまま残されていました。
すぐさまダンボールを車に乗せて、そのまま病院へ。
もしかしたら何匹か死んじゃってるかも…と不安だったけど、幸いにも全員生きてた!
獣医師によると、おそらく前日に生まれた子猫。
低体温症に陥っており、かなり体が冷たくなっているので厳しい状態。
とにかく今は保温と人工哺乳!とのことでした。
病院帰りにホームセンターに寄り、猫用ミルク・スポイト・哺乳器・厚手のブランケットを購入。
愛犬たちのペット用カーペットを引っ張り出し、ブランケットで包んで保温。
でも、体温はなかなか上がらず、ミルクを飲むことさえしてくれない。
獣医師からカーペットで様子を見て体温が上がらなければ
コタツとの助言をいただいていたのでコタツに切り替えるも、
結局その日のうちに2匹、翌日には1匹が旅立ってしまいました。
もしかして赤ちゃん猫の保護に手慣れた人なら救えた命もあったのかな…?
と思うと、申し訳ない気持ちと悔しい気持ちでいっぱいです。
残された1匹は何が何でも死なせるわけにはいかない!
小さな命を救ってあげたいと思って連れて帰ってきたのに
全員が旅立ってしまったら意味ないじゃん!
どうかこの子だけでも無事に成長できますように…と
無我夢中でお世話に明け暮れ、今に至ります。




















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