pepan

大阪府 40代 女性 ブロック ミュート

その昔、異国の地で2匹の猫と家族になりました。 皆で帰国後、在宅勤務の自由業をしています。 猫娘達も時々アシスタントとして働いています。

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2017年7月29日(土) 707 / 12

月曜日の朝、腎不全闘病中だったアンが旅立ちました。

ちょうどあと2週間で15歳の誕生日でした。

日曜の夕方のごはんの時間、今まではめんどくさそうにでも、用意した分は必ずしっかり飲み込んでくれていたのに、途中で「もう嫌」という様に顔を背けてしまいました。
口の周りを拭いて、残ったごはんを片付けながら「ああ、そうなんだ。もう終わりなんだ。」と分かった気がしました。
悲しい反面、少しほっとした部分もありました。
もう彼女の嫌がる事は何もせずに、残された時間をゆっくり穏やかに過ごさせよう。
その間にもしかするとまた以前の様な信頼関係を築き直せるかも知れない、とも思いました。

診断を受けてから転がり落ちるように悪化して行き、治療の長期的な計画を立てる間もなく、ただその時その時に無我夢中で対応しているような毎日で、自分のしている事が正しいのか間違っているのか、本当に分からなくなっていました。
元気な頃は、おもちゃよりもごはんよりも何よりも私に甘える事が好きな子でした。
いつでも「スキ!スキ!」という目で応えてくれていた子に、「・・・また来やがったな。」という顔をされるのは寂しくもあり、決意も揺らぎます。
少しでも楽になる様にと輸液や強制給餌を続けながら、実際には彼女が安らげる唯一の場所を奪ってしまっているだけなのではと考えたり。
その一方で、めんどくさそうだけど断固として嫌がる訳でもなく、時々はおいしそうにちゅーるをなめてくれたりする彼女の様子が、私の目にはまだちゃんと生きているし生きようとしているように見えて、止める勇気も出せずにいました。
でも、この時はなんとなく、もうその時なのだという気がしました。

夜になって突然、動くもの聞こえるもの全てに威嚇する程の興奮状態になりました。
トイレに行こうとして転んだ勢いで水のボウルを引っくり返したのがきっかけになったようです。
夜間救急もこの状態ではもっと辛い思いをさせるだけだと思い、とりあえず部屋を暗く静かにして、少し離れて見守る事にしました。
数時間経っても状態はあまり変わらず、疲れ切っているのに眠る事も出来ない様子で、本当に危ない状況だと分かりました。
真っ暗な部屋で、呼吸が感じられる様にちょっとだけ背中に触れる位置に手を置いて「疲れたよね。もういいよ。」と話しかけながら、でもこのまま死なせてしまうなんて耐えられないとも考えてしまいました。

一瞬うたた寝したと思ったらもう明け方で、慌てて名前を呼びながら頭に触れると「ギャ!」という返事が返ってきて、まだここにいると安心すると同時に、見えているのかも分からない程真っ黒なままの目と膨らんだままのしっぽを見て途方にくれました。
放っておくべきなのも知れないとは思いつつも終わりが近いと分かっていて離れることもできずに頭をなでていると、そのうち手を離すと怒った様にしっぽを振り回し、またなで始めるとやめるようになりました。
側にいるべきなのだと信じる事にしてなで続けていると、突然ふっと瞳孔が細くなり「あ、そこにいたの?」とでも言うように私の顔を見ました。
しっぽもなでてみるとしゅっと細くなり、ちょっと鬱陶しげに先だけ2回振りました。
窓辺に布団ごと移動させると、呼吸は苦しそうなもののここ数日見なかった様なすっきりした表情で、窓の外の鳥の影を追ったり振り返って私に話しかけようとしたり。蒸しタオルで顔を拭くと気持ち良さそうに目を細めていました。

今日は大丈夫かも。前足のむくみもひいてるし、ちょっとでも輸液できたら少し元気になるかも。
病院に電話してどうすべきか訊いてみようと考え、その前に汚れてしまったシーツとフリースを取り替える為にそっと移動させました。
その直後、けいれんが起きました。
それまでの発作では、結構落ち着いて静かに「大丈夫、大丈夫」などと声を掛ける事ができていたのに、この時はすっかり動転してしまって「待って!待って!」と頭の中で叫びながら背中をなでることしかできませんでした。
けいれんが治まった瞬間、「あ、いなくなった。」と感じました。

それなりの覚悟はできているつもりで、その時が来たら、彼女が辛さから解放された事にほっとしながら「頑張ったね。」と言えるんじゃないかと考えていました。
実際その時が来たら「戻ってきて」としか思えませんでした。
あとほんの少しでも長く一緒にいたかった。
でももう本当にいなくなってしまいました。

振り返ると後悔ばかりです。
セカンドオピニオンを求めるべきだったんじゃないか。
体力があるうちに静脈点滴しておくべきだったんじゃないか。
もっと早くに強制給餌を始めるべきだったんじゃないか、もっと早くにやめるべきだったんじゃないか。
あの時動かさなければあと一日は静かに過ごせたんじゃないか。

少しは彼女が望む事をしてあげられたと信じたくても、やっぱり多くの事を間違ってしまった。
同じ後悔を繰り返さない為に、無意識に記憶を書き替えてしまう前に日記に残しておく事にしました。

元気だった頃の事を考えようとしても、最期の苦しそうな姿ばかり浮かんで「ごめんね」しか言えずにいましたが、今日初めてそれより先に、あの朝窓辺で目を細めていた穏やかな顔を思い出して、ただ「ありがとう」と言いたくなりました。

私を見つけてくれてありがとう。
ずっと一緒にいてくれてありがとう。
ごめんね。
でも最後まで全部、生きてくれてありがとう。


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