連絡の取れなくなった里親さんと決着がつきました（後編）

2018年2月13日(火) 1600 / 12

長くなりましたが、今日で元里親との対応について、最後まで書きたいと思います。

中編の電話を終えて、私はこれで終わりにしようと思いました。
不誠実で、無責任な里親だったこと、仔猫達はもうその里親の元にはいないこと、これ以上この元里親とは一切関りを持ちたくない、という結論に達しました。

電話のやり取りに関しては、お世話になった方には報告をしました。
電話の内容については、賛否両論ありました。
『よく最後までキレずに、真実を聞き出せるように頑張ったね』と仰って下さった方もいれば、『今後の為にも、もっと手厳しく責めるべきだったと思いますよ』と仰って下さった方もいます。
『調停を申し立てて、とことん追い詰めましょう！』と仰って下さった方もいます。
ですが、私は、調停の申し立てはしないことにしました。

正直、この後に同じような不幸な猫を出さない為にも調停を申し立てるべきではないか、という意見には心が揺れます。
ですが、この元里親は、虐待目的ではなかったと思います。
もちろん粗野で行きずりの野良猫を殴り殺す虐待犯もいますが、そうではない、譲渡してもらってから虐待をする常習犯は、狡猾で、ある意味では頭の回転が速い人間がなると思います。猫が好きなんです、かわいがります、と演技をして手に入れる虐待犯はもっとうまく立ち回ると思うんです。

確かに、不誠実で無責任、再三の連絡を無視して、このまま連絡が取れなければいずれ私が諦めるだろうという卑怯な考えだったことは確かです。実際に、連絡が取れなくなって逃げきれることの方が多いと思います。
今回は私が彼女の職場の話を覚えていた事（彼女は、そんな話をしたことすら覚えていないようでしたが、残念ながら私は仕事のやり方は2日で忘れますが譲渡した猫に関することはきっちりメモるし１～２年は細かいことまで覚えていられるんですよ…！この記憶力が仕事でも欲しいくらいだ…！）、彼女のITリテラシーがガバガバだった事（全世界に向けて勤め先公表してた…）で糸を手繰るように、彼女にたどり着くことが出来ました。
電話の内容でも、自己保身が第一で、まず己の非を認めて真摯に受け止める態度をとれない、大人げなく子供じみた対応です。

だからこそ、今回私が勤め先まで連絡したことで、相当、驚いたと思います。怖かったと何度も言っていたのは本当でしょう。おそらくは猫ボランティアをナメていたと思いますが、痛い目を見たはずです。
また、私は私の知る限りのボランティア団体に、この元里親を報告し、仔猫を譲渡しないように注意喚起をしています。どこの団体さんでも情報の提供に対して感謝のお言葉を頂き、団体内で共有することを約束してくださいました。

ところで、こういう悪質な里親実名ブラックリストって、全国一覧とかどこかに無いものですかね？まぁ、だれかれ構わずアクセスできるとなると、人権侵害とか名誉棄損とかあるのかもしれないけど…猫たちの命掛かってるし、里親探しには必要だと思うんですよね…。今年の動物愛護法の改正と、アニマルポリスの設立を、切に願います…！

話がずれましたが、そう、調停を申し立てても、仔猫が戻ってこないことは明白で、これ以上どのような場であっても彼女と会うことが、私にとっては苦痛でしかありません。
また、彼女の対応から察するに私の送った譲渡誓約書やメールは捨ててしまっている可能性は高いですが、手元にあれば、私の住所も彼女は知っています。それこそ家まで来て逆恨みで何かされたりしたら取り返しがつきません。こういう里親に譲渡してしまった場合は、譲渡誓約書ってもろ刃の剣ですね…。

とにかく、私はこの元里親とはもう一切関りを断ちます。
そして、関東近辺のボランティア団体、里親探しサイトの管理人、動物愛護協会に、この元里親の情報を提供しておくことにします。
もし、ボランティア団体の連絡先など、ご存知の方がいたら教えて頂けると幸いですので、ご協力をお願いします！
里親募集サイトも、ネコジルシといつでも里親募集中しか知らないので、他にあったら教えてください。

こういう事があったので、仔猫の譲渡については怖くてもう出来ない気がします。
もともと、近所の野良猫のTNRをやっていて、たまたま縁あって我が家の敷地で生まれたり、近所で生まれた仔猫は保護して譲渡していたので、実際に仔猫の譲渡をやったのは数回だけです。
今回の仔猫を含め、我が家から貰われていった猫は9匹。2匹一緒に貰われていったこともあるので、７家族に迎えてもらったことになります。他の7匹、6家族の方は、とても可愛がって下さり、愛情をもって育ててくださっているのもわかってます。ですがしばらくは私がダメそうです…。

また仔猫の譲渡自体せずに済むように、手術前の野良猫さんを頑張って捕まえて、片っ端から手術を施して地域猫にするよう、全力で頑張ります…！！

本当に、3日にわたっての、日記を読んでくださった方、コメントやメッセージをくださった方、有難うございました。けして、読んでいて楽しい内容ではなかったと思います。
ですが、もし同じ境遇になった方の一助になれば、また里親探しの際には本当に気を付けて下さいという警鐘になればと思います。
私も何度も途中でくじけそうになりましたが、ネコジルシのQ&Aで頂いた助言や、友人の協力で、私なりの決着をつけることが出来ましたし、猫ボランティアが渡す雑種猫だから音信不通でやり過ごせるだろうと思っていたであろう元里親に、思い知らせることが出来ました。途中から、私がここで引き下がったら、猫ボランティア全体をナメてかかるわこの元里親！と思えたのも原動力でした。

そして、もし私が今後仔猫の保護をして譲渡するならば、今までの、身分証明書の提示と、譲渡誓約書へのサイン、仔猫と一緒の写真の撮影、完全室内飼い、去勢・避妊手術をすること、6か月～1年後に成長確認の写真の送付の条件に加えて、
1.譲渡の際には一人でなくご家族（全員でなくてもいいけどせめて二人）で。
2.連絡先は職場も書いてもらう。
3.最初の1年は、月１で写真を送ってもらう（←これを成長確認の写真の代わりに）。
これを追加します。

今はもうこの元里親に関連することがすべて嫌なイメージになってしまって、関西出身者はダメ、父子家庭はダメ、賃貸マンションダメ、先に犬飼ってて溺愛してる人ダメ、って条件入っちゃいそうですけど…皆さん、里親の条件ってどうやって決めてます？って、質問ばかりする謎の日記になってしまった…。

願わくば、すべての猫さんが、運命のおうちで幸せな猫生をおくれますように…。

69 ぺったん