病気や終末期を考える（追記の追記あり）

2020年6月16日(火) 565 / 48

みなさんは猫が病気になった時、治療についてどうお考えですか？

カリタは仕事柄、（人間の）病気や終末期に日々接しています。
そのせいか人間が病気になったり、人生最期の時が近づいた時にあまり感情が爆発することがありません。
（良いか悪いかは別の問題ですので、ここでは触れずにおきます）

それがたぶん猫に関しても同じようになってしまうんですね。
あ、ハチくんを含め、うちの子がヤバイ状態にあるわけではないですよ。
単にいろんな記事を読んだり、病気のことを調べたりして、それに今はハチくんのこともあり、いろいろと考えるところがあるんです。

カリタ個人では自分の親、配偶者、自分、このへんの終末期については、治る病気なら治療するけど、治らない病気なら緩和ケアに切り替える、延命措置は希望しない、ということにしてます（親や配偶者の意向確認住み）。
もちろんこの先気が変わるかもしれませんが、いまのところはそう考えています。
たぶん猫のことも同じ（ハチくんのことは検査を進めながら検討を重ねます）。

難しいのが緩和ケアですよね。
一言で緩和ケアと言っても病気により、状態により、いろんなパターンがありますから。
かかる病院によっても、提示するケアの内容は変わってくrでしょうし、経済的に何でもあり！って人ばかりではないでしょう。

でもひとつ頭にあるのは、最期につらく苦しい思いをさせたくない、したくないということ。
うちの病院はお看取りの患者さんが大多数なので、家族の中には「何もしなくていい」って人もいるんです。
これ、文字通り「何もしない」ことを望んでます。
やってほしいのは日常の介護だけで、医療行為については全然希望しないんです。
そうなると医者ができることは、これまた文字通り「見るだけ」と死亡確認です。

そういう家族にうちの医者は、せめて点滴だけでも・・・と話をします。
点滴をするとしないとでは、本当の最期の苦しみが違うとか。
実際点滴を受けた人、受けなかった人、どちらも亡くなってるので確認はできませんが、医者はそう言うんです。

ちなみにうちの猫のかかりつけ医も、サクが腎不全で点滴をどうするってなったとき、「今から（点滴を）始めれば最期が違う」と言われ、それが自宅点滴を始めるきっかけとなりました。

そうなると人間でも猫でも、治らない病気だとしても、点滴くらいはしてあげたい、したいかなと思います。
同じ終末期でも、できるかぎり安楽に逝かせたい、逝きたいからです。

特に猫に関しては、飼い主が違えばいろんな考え方があると思います。
みなさんはどうされますか？

（追記）
仕事をしていて思うこと。
「自然のままで・・・」と希望する人は、よく「何もしなくていい」と言います。
何もしない自然のままって、実は地獄の苦しみでは？と思っています。
だって苦痛の管理をしてもらえないんですよ。
人間でも猫でもそれが本人の選択ならまだしも、家族や飼い主の選択だったら、何もしないことは人生最期に地獄の苦しみを味わわせtることかも・・・。

延命措置や緩和ケアのことは認知されてきて、そのうえで希望しない人が増えてますが、「何もしなくていい」という人は何もしないことがどういうことになるか、確認した方がいいと思うなぁ。

（追記の追記）こういう話って、後からあれもこれもって出てきちゃう。
最期を迎える猫は姿を隠すと言いますが、あれは迷信です。
弱った猫が静かなところで休んでいるうちに亡くなってしまうとか、弱ってて帰れなくなってそのまま亡くなってしまったとか、そういうことを昔の人が「隠れる」と言っただけだそうです（諸説あるかも）。
猫が自らに死に場所を選んでるわけじゃありませんから、やっぱりうちの子の最期は飼い主がちゃんと考えないといけませんね。

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