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うちのネコ「モモ」は、最近目が見えなくなりました。昔はゴキブリ取りが得意でした。 モモの日記を、子猫の時から順を追って作成しています。 私は生物化学の研究者です。猫の生態学も研究しています...

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TNRは、猫の殺処分の減少にほとんど役に立ちません (野良猫日記5)
2022年2月17日(木) 948 / 14

猫の殺処分を減らすために、TNRが必要と思っている人が多いのではないでしょうか。
これが、大変な誤りであることを説明したいと思います。


以下は、さくら猫TNRを推進するどうぶつ基金の説明。

「さくらねこが増えれば殺処分が減る 殺処分数は10年で6分の1に
公益財団法人どうぶつ基金では「産まれてスグに殺される」こんな悲劇をなくし、殺処分ゼロを実現するため、これまで全国で15万匹のノラ猫に無料で不妊手術を行ってきました。
その結果、2009年度に165,771匹だった猫の殺処分数は、2019年度には27,108匹まで減少させることができました。」

出典:
https://www.doubutukikin.or.jp/activitynews/3%E6%9C%8822%E6%97%A5%E3%81%AF%E3%80%8C%E3%81%95%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%AD%E3%81%93%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%80%8D%E3%80%80%E7%8C%AB%E6%AE%BA%E5%87%A6%E5%88%86%E6%95%B0%E3%81%AF10%E5%B9%B4%E3%81%A76/

現在、ほとんどの自治体では、保健所が野良猫を捕獲することはありません。
保健所や動物愛護センターに集められて殺処分される猫は、ほとんどが個人の持ち込みによるものです。
持ち込みは、飼い主自らまたは捨て猫を拾った人達によるものです。よく公園などに段ボール箱で捨てられている子猫など…。一部に、野良猫を捕獲して持ち込まれることもありますが、全体の割合から言えば少数です。
野良猫をいくらTNRしても、家庭から出てくる捨て猫は減らせません。


以下の統計資料を見ると、どうぶつ基金の説明がどれだけ間違っているか一目瞭然です。
出典:環境省の統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

これは、全国の犬・猫の殺処分数の、昭和49年からの推移です。


殺処分数は平成1年以降、つまりTNRが始まるずっと以前から、減っていることがわかります。
私は、古い人間なので昭和の頃の猫事情をよく知っています。当時は、放し飼いが一般的、猫の避妊はほとんどしない、多くの家で子猫が生まれ、捨て猫の数は今よりも比較にならないほど多い、殺処分のことを気にする人も多くなかった。平成以後、人々の意識が徐々に変化し、捨て猫の数も減ってきたのです。


殺処分が著しく減少したのは、2012年(平成24年)に、改正動物愛護管理法が公布されて以降です。第35条により、都道府県などに引き取った猫と犬の返還、譲渡に務める義務が課せられるようになりました。
それまでは、引き取られた猫は大部分殺処分されていましたが、法律により、安易に殺処分するのではなく、譲渡するように定められたのです。
それに伴い、動物愛護センター等に集められた猫の譲渡会などを取り組むボランティア活動が盛んに行われるようになりました。
このグラフを見ると、一目瞭然。2013年以降犬猫の返還、譲渡率が大きく増加しています。


殺処分数が減った最大の理由はこれ。法律の改正と、譲渡会などの保護活動によるものです。
TNRではありません。
どうぶつ基金は、他人の成果を横取りして、さもTNRの成果であるかのような嘘をついているのです。


上記どうぶつ基金の主張はつづきます。
「成功の秘訣は 1、 スグやる 2.全部やる 3.続ける
この3つさえ守っていれば殺処分ゼロは必ず達成できます。殺処分ゼロを一日も早く達成するため、」

どうぶつ基金さん、どうかむやみやたらなTNRをやめて下さい。
成功は、TNRによってもたらされるものではありません。
無益な、野良猫いじめをしないで下さい。





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